
NHK夜ドラ『ひらやすみ』が沁みた理由
NHK夜ドラ『ひらやすみ』全20話の放送が終了。 はい、“ロス”です。 もう続編が待ち遠しくてしょうがない。(続編はまだ決まってないけど、勝手に楽しみにしている) そもそも主人公ヒロトを演じた岡山天音を初めて強く意識したのは、2013年のTBSドラマ『放課後グルーヴ』だった。印象的な顔立ちに、独特のテンポ。コメディもシリアスもどちらもいけそうな空気をまとっていて、「あ、この人は覚えておこう」と思った俳優だった。 『ひらやすみ』は『団地のふたり』の演出・松本佳奈がメイン演出、小林聡美がナレーション担当ということで、『団地のふたり』ファンとしては見逃せるはずもなく、初めて「夜ドラ」枠を覗いてみた。 原作は未読だったけれど、ドラマ好きとしての嗅覚を頼りに観始めたら、夜の15分ドラマって意外としっくりくることに気づいてしまった(笑)。短いのに妙に満たされる、あの感じ。 いやぁ、ほんと、またやってほしい。続きが見たくて仕方ない。
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- 作成日時:
- 2025/12/07 21:13
- 更新日時:
- 2026/02/05 15:29
ひらやすみ
ドラマ『ひらやすみ』全20話を通して感じたのは、出来事そのものは大げさじゃないのに、気付けば心にじんわり積もっていくような優しさだった。 本作放送のタイミングとして、『べらぼう』の春町先生が転生したかのような、岡山天音演じるヒロトは、なかなかの癒しキャラで登場。 なっちゃん(森七菜)の自然体、小林聡美の淡々としたナレーションがその空気を軽やかに支えていた。 クセが強い友人ヒデキ(吉村界人)も妙に目が離せず、吉岡里帆演じる立花よもぎが加わり、阿佐ヶ谷や吉祥寺の中央線的の魅力も相まって、ドラマの世界にすとんと入り込んでしまった。 なっちゃんの大学でのエピソードでは、上京者の胸に刺さるような話が続いたが、あかりん(光嶌なづな)の存在に救われた。 よもぎとヒデキの職場がじっくり描かれることになった中盤以降、よもぎはしんどい仕事の中でも初めて出会ったヒロトに救われたが、ヒデキにはなかなか厳しい局面が続いたのが見ていて辛かった……(鬼龍院役のイライラさせ度がハンパなかった!)。 ヒデキが、ついに心が折れかける気配をヒロトが察したとき、シリアスな展開でも、小林聡美のナレーションがそっと寄り添い、ドラマ全体の温度を保ってくれるのがありがたかった。 そして何と言っても、ばーちゃん(根岸季衣)の存在が胸に残る。 現実にいそうで、でも自分の身の回りにはなかなかいない、不思議な存在。 ばーちゃんとヒロトの「友人」関係が描かれた時には、毎回胸に響いたなぁ。 最後に、この安心できる世界観を引っ張り続けたヒロト(岡山天音)に拍手! 彼がそこに“いてくれる”ことで、全20話がやわらかく一本につながった。 終わってしまって、やっぱりロス。 いつかまた、この世界に帰ってこられますように。
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