
原田眞人作品の映画体験を振り返る|追悼の記
原田眞人監督が永眠された。 まだまだ新しい映画をつくっていく方だと思っていただけに、この知らせを受け止めきれないでいる。 『BAD LANDS バッド・ランズ』が最後の劇場作品になるのだろうか。 思えば、あのラストシーンは原田作品の中でも特に爽やかで、どこか風が通り抜けるような余韻があった。 田舎の高校時代、ハリウッド映画ばかり観ていた自分にとって、レンタルビデオ店で何気なく手に取った『バウンス ko GALS』は衝撃的だった。 東京の息苦しくて少し怖い空気、そして自分が求めていた“カットの多い疾走感のある映画”との出会い。 その瞬間、原田眞人という名前が強烈に記憶に刻まれた。 それから3年後、銀行のことなどほとんどわからない学生だった自分が、『金融腐蝕列島〔呪縛〕』を映画館へ観に行った。 専門用語は理解できなくても、ミドルエイジの銀行員たちが怒り、走り、また怒り──その熱量に圧倒されながらスクリーンに食らいついた。興奮して観たのを今もはっきり覚えている。 『KAMIKAZE TAXI』で、高橋和也がヤクザ事務所に乗り込む際の 「飛んでるようで飛んでないよーー」 というセリフからの銃撃シーンは、今も鮮明に蘇るほどカッコよかった。 ほかにも『突入せよ! あさま山荘事件』『クライマーズ・ハイ』『わが母の記』など、お気に入りの作品は枚挙にいとまがない。 ああ、もうあの“役者が何を言っているのかわからないほどのスピードで喋る”原田演出を、スクリーンで味わうことができないのかと思うと胸が締めつけられる。 心よりご冥福をお祈りいたします。
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- 作成日時:
- 2025/12/13 15:20
駆込み女と駆出し男
正直、大泉洋と原田眞人の演出がここまで相性抜群だとは思っていなかった。 そして、あの作品では役者たちが本当にいきいきとしていた。 大泉洋が「素敵」という言葉を教える場面の温度、カットの多い駆け込みシーンの躍動感。 見応えのある場面が随所に散りばめられ、原田作品の中でもかなり好きな一本。
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