
【三拍子 高倉】漫才のモチベーションを上げたい時に観る映画3選
お笑い芸人・漫才師の三拍子高倉陵です。芸歴25年目、所謂テレビの売れっ子にはなれておらず、褒め言葉なのか弄られているのかわからないのですが、「燻し銀漫才師」とたまに言われます。三拍子を組んでから単独ライブを100回以上やり、その度に何本もネタを作り続けてきました。何日考えてもネタが思いつかず、目標とは違う自分の置かれている現状を考え、心が燻されて先が見えなくなる時があります。 そんな時は、お笑い以外のエンタメを観て心の空気の入れ替えをします。 今回は僕が過去に燻された時に観て心が換気され、モチベーションが上がった映画を3つご紹介致します。
たくさんの「いいね」ありがとう!
401
- 作成日時:
- 2025/12/17 21:54
はじまりのうた BEGIN AGAIN
- 制作年:
- 2013年
彼氏に振られ落ち込んでいる主人公と、主人公の音楽的才能に惚れ込んだクセのあるプロデューサーがタッグを組み、業界では異例の“街の雑踏の中でレコーディングをしてアルバムを制作する”というストーリー。 どん底の2人だったが、共通点は“音楽が大好きなこと”。仲間達を集め、警察に通報されながらも街中でレコーディングし続ける、とても楽しそうなシーンに心が震えた。 俺もお笑いが好きだ!同じくお笑いが好きな仲間(相方)と楽しもう、今すぐ路上でも良いから漫才やりたい!!と奮い立たせてくれた映画。賞レースで勝てるネタを考えるのではなく、自分が信じた面白いと思う事をやれば良いと、この映画を観ながら心に誓いました。
ロケットマン
- 制作年:
- 2019年
世界を魅了し続ける偉大なアーティスト、エルトン・ジョンの半生を描いた映画。薬物・アルコール・SEXといった様々な依存症から抜け出したいがため、派手なステージ衣装のままリハビリ施設のミーティングに参加し、そこで「なぜこうなったのか」という自身の語りから物語が始まる。 音楽の才能を自覚し始め、バックバンドを経て、感性の合う作詞家とレーベルに出会いスターへと駆け上がっていく流れはとてもワクワクした。ミュージカル映画なので演出が華やかで、「俺もこんなスター街道に乗りたいぜ」と血が騒いだ。 しかしスター故の孤独、パートナーの裏切り、幼少期から父と母の愛に飢え続けた結果の依存症——その姿は胸が苦しく、これに比べたら売れていなくても、身体も心も健康に好きな漫才をやれている自分は幸せだなと、後半は逆の意味でモチベーションが上がった。 全てを肯定し、今後は自分自身で再生していこうとするエルトン・ジョンの姿に力をもらった映画。
セッション
- 制作年:
- 2014年
名門音楽院で、鬼教師に才能を見込まれた青年。罵声と圧の中、それでも理想の一打を掴もうと必死にくらいつく物語です。 この映画で一番モチベーションが上がるのは、追い詰められながらも“音楽そのもの”への集中がどんどん研ぎ澄まされていくところ。あの音と自分だけの世界に入る感覚が、漫才で爆笑を浴びて“ゾーンに入る瞬間”と似ているなと思いました。 今日はコンビで何か掴める——あのゾクッとする感覚。今でも忘れないのが、THE MANZAI2014決勝の生放送で披露した時の漫才。 映画のラスト、主人公が全てを叩き切るあのセッションは、漫才で言う「二人の呼吸が完璧になる瞬間」に重なって見えました。 「もっと漫才で良いセッションをしたい!」 そう心に再び火を点けてくれた映画でした。










