
狂気が加速するロジャー・ムーア版007『美しき獲物たち』
冒頭からスキー、スノーボード、雪原チェイス。 ロジャー・ムーア版007の中でも、とにかく勢いがすごい一本が『美しき獲物たち』。 ソ連で命を落とした003が持っていたのは、核爆発によるEMPにも耐えるICチップ。 この時点で話はもうスパイ映画の域を超えてる。 調査線上に浮かび上がるのが、ゾリン産業の社長マックス・ゾリン。演じるのは怪演の代名詞、クリストファー・ウォーケン。 競走馬にステロイドを仕込み、地震を人工的に起こし、シリコンバレーを壊滅させて市場を独占する―― 計画があまりに狂っていて、逆に007らしい。 さらに強烈なのが、女殺し屋メーデー。 グレイス・ジョーンズの存在感が画面を完全に支配していて、ボンドガールという枠には収まらない美しき獲物そのもの。 冷戦、テクノロジー、狂気の科学者、そして資本主義への歪んだ執着。 派手で過激で、ちょっとやりすぎ。でもそれがいい。 80年代ボンドのピーク感、ここにあり。
たくさんの「いいね」ありがとう!
78
- 作成日時:
- 2026/01/12 18:44
007 美しき獲物たち
ロジャー・ムーア主演『007/美しき獲物たち』。EMP耐性ICチップを巡る調査から、人工地震によるシリコンバレー壊滅計画へと発展する。クリストファー・ウォーケンとグレイス・ジョーンズの怪演が光る異色作。
あなたも作品の評価を入力してみませんか?
007 美しき獲物たちの★評価を入力する







