
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』レビュー|「家族」と「海」が描く新章の魅力
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は海を舞台に「家族の絆」を描く続編だった。 圧倒的映像美と新たな文化描写、子どもたちの成長が物語に深みを与え、次作への期待を高める!
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- 作成日時:
- 2026/01/16 12:41
アバター:ウェイ・オブ・ウォーター
前作『アバター』は劇場で3D・2Dの両方を鑑賞したが、本作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は公開当時、劇場で観る機会を逃してしまった。 ジェームズ・キャメロンが築き上げた壮大な世界観には強く惹かれていたものの、前作で物語として一つの区切りがついた印象もあり、当時は続編への熱量がそこまで高まらなかったのが正直なところだ。 しかし「アバターは数年に一度の映画体験のお祭りだ」と気持ちを切り替え、近年は3時間超の長編にも慣れてきたこともあり、次回作『ファイヤー・アンド・アッシュ』に備えて本作を配信で鑑賞した。 (この選択については、キャメロン監督に怒られてしまいそうだが……) 物語冒頭では、ジェイクとネイティリの間に4人の子どもが生まれ、サリー一家は大家族になっている。一瞬「誰が誰だか分からなくなりそうだ」と不安になるものの、その心配はすぐに杞憂だと分かる。 子どもたち一人ひとりの性格や役割、家族内での立ち位置が丁寧に描かれており、自然と感情移入できる構成はさすがだ。 さらに驚かされたのが、前作で退場したはずのクオリッチ大佐の再登場。 しかもナヴィの肉体を持つ“リコンビナント”として復活し、彼の息子スパイダーまで登場する。 ジェイク一家と深い関係を持つスパイダーの存在は、物語後半にかけて重みを増し、単純な善悪では割り切れないドラマを生み出している。 物語が大きく動き出すのは、トゥルクンと呼ばれるクジラのような聖獣と、それを狩る人間たちが登場してからだ。 “海”という新たな舞台、海の民メトカイナ族の文化、そして圧倒的な映像美など、スクリーン越しでも息をのむ没入感を味わえた。 終盤の巨大船沈没シーンは、『タイタニック』を想起させる演出で、キャメロンの作家性と映画的快楽が全開になる瞬間だ。 本作は明確に「家族」をテーマに据えた物語であり、喪失と継承、親子の絆が物語を貫いている。 とりわけ、シガニー・ウィーバーが演じる娘キリの神秘性、そして次男ロアクの成長譚は強く印象に残り、続編への期待を否応なく高める一本だった。
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