
岩井俊二×北川悦吏子監督初作品『ハルフウェイ』、結末はスクリーンの外に残る青春
映画『ハルフウェイ』は、賛否両論ある作品らしい。 それでも私は、この映画が好きだ。 初めて観たのは、若い頃のこと。 観ていると、学生時代のあの頃の感覚を思い出す。 時間は永遠に続くように感じて、毎日が特別で、でも当たり前でもあった日々。 『ハルフウェイ』の会話は少し不揃いだ。 きれいな言葉ばかりではないけれど、ふと胸に残るセリフがある。 岡田将生と北乃きいの自然な演技で、スクリーン越しに学生の頃の会話や空気が伝わってくるようだった。 この映画は、北川悦吏子監督の初作品で、岩井俊二と小林武史がプロデュースしている。 もともとは台本もあったが、10代の恋愛模様をリアルに描くため、ほとんどのシーンは役者自身の言葉によるアドリブで撮影された。 そのおかげで、計算されていない「間」や「言い淀み」が生まれ、自然で心に残るセリフになったのだろう。 若い頃から、理由はうまく言えないけれど、ずっと好きな映画だった。 でも大人になって見返すと、この映画の大事な部分は、曖昧さにあると気づく。 学生時代の時間は、ほとんどの場合、永遠ではない。 いつの間にか終わっていて、あとから「戻れない」とわかる。 だからこそ、あの頃の気持ちは、甘酸っぱくて少し切ない。 そしてこの映画を思い出すとき、物語の展開と同じくらい、Salyuの歌う主題歌『HALFWAY』の歌詞も自然と浮かんでくる。 映画の結末は、スクリーンの中にはない。 観た後も、心の中で歌詞と一緒に残る、そんな青春の物語だ。 終わったと思っていたあの頃も、心の中では少しずつ前に進んでいた。 あの頃は、それに気づいていなかっただけだ。 『ハルフウェイ』は、あの時の気持ちをそのまま閉じ込めた映画だと思う。
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- 作成日時:
- 2026/01/20 13:24
- 更新日時:
- 2026/01/22 09:41
ハルフウェイ
アドリブ中心の撮影で、10代の恋愛の空気感がとてもリアル。 観たあとも、胸の奥に静かに余韻が残る青春映画。 そういえば、私も昔は瞬間湯沸かし器だったな、なんて思い出しました。
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