
橋本忍脚本×三國連太郎の怪演が光る犯罪映画『七つの弾丸』レビュー
春日太一著『鬼の筆 戦後最大の脚本家・橋本忍の栄光と挫折』読了後、何かしら脚本:橋本忍作品を観たいと思っていたところ、友人の勧めで本作を視聴。
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- 作成日時:
- 2026/03/01 16:35
七つの弾丸
矢崎(三國連太郎)は、銀行強盗の計画を綿密に企てる。 それと同時に、結婚間近の銀行員、熱意ある交番の巡査、家族から逃げてきたタクシー運転手と、彼らの家族、友人など、それぞれのエピソードが語られていく。 都会の暑苦しい熱気をまといながら、市井の人々の群像劇は、ある事件に収斂していくのだがーー。 当時30代半ばの三國連太郎のギラギラした目つき、怪しさ、色気。釣りバカ日誌のスーさんだけしか観たことない……というわけではないけれど、ここまで新鮮な三國連太郎は初めてで、彼が出てくるだけで目が離せない。 彼が拳銃を盗もうとするシーンの、あの顔つき、眼光……怪談映画でも観ているのかと思うほどギョッとなった。 『鬼の筆~』を読んだ後だと、橋本忍が本作の脚本をその「腕力」でねじ伏せながら書いたのが想像できて、これが橋本節かぁと1人勝手に唸っていた。 しかし、三國連太郎以外の人物たちのシーンについては、あっけないほどシーン尻をスパっと切っているのが印象的だった。潔すぎる切り方。尺の制限でもあったのだろうか? 助監督に深作欣二の名前があったことにハッとなる。たしかに、このテイスト、のちの深作映画にも影響あっただろうなぁ。 決して、痛快・愉快というわけではないけれど、画面にクギ付けになる魅力たっぷりの犯罪映画でした。
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