
【感想】レイフ・ファインズ(『教皇選挙』)が躍動『28年後... 白骨の神殿』を観て
『28年後... 白骨の神殿』、正直に言うと「28」シリーズでいちばん面白かったです。恐怖の瞬発力はそのままに、物語の手触りがぐっと豊か。怖がらせるだけじゃなく、人間の矛盾や弱さまで連れてくる感じ。ホラーなのに前のめりで観てしまう一本でした。 なによりレイフ・ファインズの怪演。登場した瞬間に空気が変わるし、善悪どちらにも転びそうな危うさがずっと残る。声、目線、間の取り方、その全部が不穏で上品。感情移入しているのに背筋も冷える、という矛盾を軽々やってのける人。 登場人物たちも、説明で固めずに背景がふっと透ける作りが良かったです。何を失って、何を選び、何を諦めたのか。言葉にしない部分がちゃんと滲むので、ただのサバイバル以上の厚みが出るんですよね。 そしてヴィランのジミーズが最高。怖さの質が「感染」ではなく「人間が作るルール」側に寄っていて、笑えないのに目が離せない。シリーズの地獄を一段更新してきます(信じられない拷問シーンがあるので要注意)。 この手応えは、作り手の布陣の勝利でもあります。監督ニア・ダコスタの手腕は、恐怖を“見せる”だけで終わらせず、観客の感情の置き場まで設計してくるところ。残酷さの中に妙な静けさや可笑しみが混ざる、その塩梅がうまい。そこにプロデューサーのダニー・ボイルが、シリーズ特有の粗さと疾走感を「これが28シリーズだよね」と背中から押してくる。さらに脚本アレックス・ガーランドが、人間の正しさが簡単に反転する瞬間をすくい上げる。感染より怖いのは、理屈が通った顔で暴走する人間かもしれない、そんな後味を残します。 次回作、いよいよキリアン・マーフィーが出てきそうな気配にも期待。過去作とどう接続していくのか。楽しみに待つしかありません。 ---------- 下はシリーズ作品です!
たくさんの「いいね」ありがとう!
67
- 作成日時:
- 2026/03/05 09:32
28日後…
昏睡から目覚めたジムが見たのは無人のロンドン。凶暴化ウイルス“レイジ”が蔓延し、生存者たちと逃走を図る終末サバイバル。
あなたも作品の評価を入力してみませんか?
28日後…の★評価を入力する28週後…
感染収束後、ロンドン再定住計画が始動。しかし“持ち込み”でウイルス再燃、家族は引き裂かれ、街は再び地獄へ逆戻り。
あなたも作品の評価を入力してみませんか?
28週後…の★評価を入力する28年後…
レイジ流出から28年。隔離が続く英国で、島に暮らす生存者が本土へ。感染者だけでなく、人間社会の変質にも直面していく。
あなたも作品の評価を入力してみませんか?
28年後…の★評価を入力する





