
【作間龍斗】その瞳に狂わされる。映画『ひらいて』で見せた静かなる怪物性
「あんなに地味な彼が、なぜ?」 スクールカースト上位の女子高生が、クラスで一番目立たない男子に恋をし、やがて常軌を逸した行動に走っていく。 綿矢りさ原作の映画『ひらいて』は、痛々しくも美しい青春の暴走を描いた傑作です。 主人公を狂わせる「罪な男」西村たとえを演じたのは、HiHi Jetsの作間龍斗さん。 普段のキラキラしたアイドルオーラを完全に消し去り、映画界に衝撃を与えた彼の「怪演」に迫ります。 ―――――――――― ◆「地味な眼鏡男子」なのに、目が離せない 作間さんが演じる「たとえ」は、教室の片隅でひっそりと本を読んでいるような、存在感の薄い生徒です。 しかし、その猫背気味の背中や、伏し目がちな表情からは、隠しきれない知性と色気が滲み出ています。 「何を考えているか分からない」 そのミステリアスな佇まいこそが、主人公・愛(山田杏奈)の独占欲を刺激し、泥沼の三角関係へと引きずり込んでいくのです。 ―――――――――― ◆拒絶する瞳、冷徹な美しさ 本作のハイライトは、愛からの強引なアプローチに対する、たとえの反応です。 媚びることも、動じることもなく、ただ静かに、冷たい視線で拒絶する。 その瞳の奥には、彼が本当に愛する人(新藤美雪)への揺るぎない想いがあり、決して他者を寄せ付けません。 作間さんの、温度のない冷ややかな視線と、ふとした瞬間に見せる熱のこもった表情のギャップ。この演技の振れ幅に、観客もまた心を乱されてしまいます。 ―――――――――― ◆手、背中、声。細部に宿る表現力 セリフが決して多くない役柄だからこそ、彼の身体表現が光ります。 大事そうに手紙を折る細く長い指先、頑固さを物語る背中、そして低く落ち着いた声のトーン。 その全てが「西村たとえ」という人間にリアリティを与えており、スクリーンの中に確かに彼が生きていることを証明しています。 ―――――――――― ★俳優・作間龍斗の真骨頂 「アイドルが演じている」という色眼鏡を、開始数分で叩き割るほどの没入感。 歪んだ青春の果てに、彼が見せるラストの表情とは。 俳優・作間龍斗の底知れない才能に、あなたもきっと溺れるはずです。
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- 作成日時:
- 2026/03/05 17:00
ひらいて
成績優秀、カースト上位、誰からも好かれる優等生の愛(あい)。 しかし、彼女の心は、地味で目立たない同級生・たとえへの、狂おしいほどの片思いで煮えたぎっていました。 ある日、愛は彼に「秘密の恋人・美雪」がいることを知ってしまいます。 普通の少女漫画なら、ここでライバルと戦うか、身を引くかでしょう。 けれど、愛が選んだ手段は、あまりにも歪(いびつ)で、危険なものでした。 「彼の恋人と友達になって、彼との距離を縮める」。 主演・山田杏奈さんが見せる、スクリーンを突き破らんばかりの激情。 暴走する想いは、やがて彼女自身をも傷つけながら、閉ざされた扉を強引にこじ開けていきます。 タイトルである「ひらいて」という言葉。 その本当の意味がわかった時、その痛みに共鳴せずにはいられません。 10代特有の、ヒリヒリとした焦燥感に溺れたい方へ。 劇薬のような傑作です。
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