
【朝井リョウ】心がざわつく傑作3選。桐島、何者、そして正欲
「どうして、私の心の中がわかるの?」 直木賞作家・朝井リョウさんの作品を観ると、そんな動揺が走ります。 スクールカースト、就活の建前、多様性の押し付け。 私たちが無意識に見ないふりをしている「社会の違和感」や「人間の本性」を鮮やかに切り取る、映像化された傑作3選をご紹介します。 ―――――――――― ◆1. 映画『桐島、部活やめるってよ』(2012年) あいつがいなくなって、学校の空気が変わった バレー部のキャプテンで学校の人気者・桐島が、突然部活を辞めた。 ただそれだけのニュースが、校内の人間関係(ヒエラルキー)に波紋を広げ、生徒たちの隠していた感情を暴き出していきます。 【ここがざわつく!】 肝心の「桐島」は一度も登場しません。 不在の彼に振り回される生徒たちの中で、映画部のオタク少年(神木隆之介)だけが、どこ吹く風でゾンビ映画を撮り続ける。 「上」とか「下」とか、そんなものに縛られない彼の姿に、最後は不思議な感動を覚える青春映画の金字塔です。 ―――――――――― ◆2. 映画『何者』(2016年) SNSの裏垢で呟く、就活生の「本音」 就職活動中の大学生5人が、互いに励まし合いながら内定を目指す物語。 しかし、その裏ではSNS(Twitter/X)のアカウントで、仲間の悪口や冷めた分析を呟いていました。 【ここがざわつく!】 佐藤健、有村架純、菅田将暉ら豪華キャストが演じる若者たちの「意識高い系」の言動や、SNSでの裏表の使い分けがあまりにリアル。 クライマックスで主人公のプライドが粉々に砕かれるシーンは、自分を見ているようで背筋が凍ります。 ―――――――――― ◆3. 映画『正欲』(2023年) 「多様性」という言葉で、片付けないで 不登校の息子を持つ検事(稲垣吾郎)や、ある秘密を抱える販売員(新垣結衣)など、全く接点のない人々の人生が交錯する衝撃作。 「普通」の幸せとは何か?を鋭く問いかけます。 【ここがざわつく!】 「多様性を認めよう」という綺麗な言葉では掬いきれない、特殊な指向(フェティシズム)を持つマイノリティの孤独。 新垣結衣さんがこれまでのイメージを覆す、虚ろで、しかし強い眼差しを向ける演技は圧巻です。 ―――――――――― ★痛みを知って、優しくなれる 朝井リョウ作品は、時に私たちの痛いところを突いてきます。 しかし、その痛みを認めた先には、借り物の言葉ではない、本当の自分と向き合える瞬間が待っています。 心の準備をして、再生ボタンを押してみてください。
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- 作成日時:
- 2026/03/07 17:31
桐島、部活やめるってよ
金曜日の放課後。 バレー部のキャプテンで、学校のスターである桐島が、突然部活を辞めた。 たったそれだけのニュースが、校内のヒエラルキーを音を立てて崩壊させます。 面白いのは、肝心の桐島が「一度も画面に映らない」こと。 不在の神に振り回され、露わになる生徒たちの嫉妬と焦燥。 ラストシーン、映画部がカメラを向けた先に映るものとは? 青春映画の金字塔です。
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就職活動という名の化かし合い。 協力し合うふりをしながら、裏アカウントで友人の悪口を吐き捨てる大学生たち。 「自分は、何者かになれるのか」。 SNS時代の自意識過剰と承認欲求を、ホラー映画のような緊張感で描きます。 最後の1分、画面に映し出される「ある文字」を見た瞬間、あなたの背筋は凍りつきます。
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「多様性」という言葉が、誰かを傷つけているとしたら? 水にしか性的興奮を覚えない者など、世間が認める「マイノリティ」の枠にすら入れない人々の孤独。 新垣結衣さんと稲垣吾郎さんが、社会の「正しさ」に鋭い問いを突きつけます。 観終わった後、あなたは自分の「常識」を疑わずにはいられなくなります。
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