
引っ越しの季節に観たい!人生の"新章"を描く映画4選
新年度が始まる春は、日本で最も引っ越しが多い季節。段ボール箱を前に、新生活への期待と別れの切なさが入り交じるあの感覚は、誰もが一度は経験したことがあるのではないだろうか。じつは映画の世界でも、引っ越しは人間ドラマを動かす強力な"装置"として長年使われてきた。新天地への出発、家族の変化、失われるはずの日常——それぞれの物語が、引っ越しという一つの出来事を起点に、大きく動き出す。今回は、引っ越しをテーマにした映画を4作品厳選して紹介する。 まず笑いと感動を届けてくれるのが、星野源主演、高橋一生・高畑充希共演の時代劇コメディ『引っ越し大名!』(2019年)。「超高速!参勤交代」シリーズなどで知られる土橋章宏の時代小説を、犬童一心監督が映画化した一作だ。姫路藩書庫番の片桐春之介は人と接するのが苦手で、いつも書庫にこもり書物にあたっていた。ところが藩主から豊後への国替えの"引っ越し奉行"に任命されてしまう。財政難のなか、人数1万人・距離600kmという前代未聞のプロジェクトに知恵と工夫で立ち向かう展開は、現代の引っ越し事情にも通じるリアルさがあり、終始テンポよく楽しめる。 一方、静かな余韻を残す名作として挙げたいのが相米慎二監督の『お引越し』(1993年)。田畑智子が主人公レンコ役で鮮烈なデビューを果たした青春映画で、中井貴一が父ケンイチ、桜田淳子が母ナズナを演じた。1993年・第46回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品され、2023年には4Kリマスター版が第80回ベネチア国際映画祭クラシック部門に出品、最優秀復元映画賞を受賞。2024年12月には4Kリマスター版が劇場公開されている。親の都合で変わりゆく日常を、子ども目線から丁寧に切り取った演出が胸に刺さる一本。 そして引っ越し映画を語るうえで外せないのが、スタジオジブリの国民的アニメ『となりのトトロ』(1988年)。宮崎駿監督による昭和30年代前半の日本を舞台にしたファンタジー作品で、田舎へ引っ越してきた草壁一家のサツキ・メイ姉妹と、不思議な生き物・トトロとの交流を描く。引っ越し先の古い家への好奇心、知らない土地での出会い——その瞬間の高揚感が、大人になった今も変わらずノスタルジーを呼び起こす。 最後に紹介するのは、引っ越しを"人生ごと変えてしまう体験"として描いた洋画の名作、『ビッグ』(1988年)。ペニー・マーシャル監督、トム・ハンクス主演のファンタジーコメディで、12歳の少年ジョシュが一夜にして大人の体になり、ニューヨークでひとり暮らしを始めるという物語。見知らぬ街での新生活、誰も知り合いのいない環境で自分の力だけで道を切り開いていく姿は、引っ越しで新天地に飛び込む感覚と見事に重なる。トム・ハンクスはこの作品で第61回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされており、コメディでありながら深い余韻を残す一作。 引っ越しは終わりではなく、新しい自分の始まり。この春、荷ほどきの合間にぜひ手に取ってほしい4作品だ。
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- 作成日時:
- 2026/03/30 11:05
引っ越し大名!
姫路藩の書庫番・春之介は、藩主から豊後への国替えを命じられ、急きょ"引っ越し奉行"に任命される。財政難のなか人数1万人・距離600kmという前代未聞のプロジェクトに挑む、笑いと感動の時代劇コメディ。
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引っ越し大名!の★評価を入力するお引越し
「台風クラブ」の相米慎二監督が、ひこ・田中の小説を原作に、両親の別居に揺れ動く少女の心を描いた青春映画。京都に暮らす小学6年生のレンコが、家族の崩壊を受け入れられず奮闘する姿を通し、子どもの目線から家族の本質に迫る傑作。
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お引越しの★評価を入力するとなりのトトロ
入院中の母のため、父と姉妹が田舎へ引っ越してきたことから物語が始まる。引っ越し先の古い家で出会う不思議な生き物・トトロとの交流が、子どもたちの心に寄り添う、宮崎駿監督の不朽の名作アニメ。
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となりのトトロの★評価を入力するビッグ
12歳の少年ジョシュが願い事をかなえる機械に触れた翌朝、大人の体で目覚める。家族と離れ、ニューヨークでひとりで生きていくことになったジョシュが、大人の世界で奮闘しながら"本当の自分"を見つめ直すファンタジーコメディ。
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