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“ナメるなアクション映画”の逆襲──『エグゼクティブ・デシジョン』の職人芸

“ナメるなアクション映画”の逆襲──『エグゼクティブ・デシジョン』の職人芸

『エグゼクティブ・デシジョン』、久しぶりに観るとやっぱり面白い。90年代半ば以降、アクション映画やアクションスターが軽く見られがちだった空気の中で、本作はその評価に対するアンチテーゼのような一本だと思う。「バカにされがちなジャンルでも、ここまで作れるんだぞ」という職人芸が詰まっている。 まず、ハイジャックものとしての完成度が高い。設定はシンプルだが、その中で次々と危機が発生し、緊張が途切れない。まさに“ハラハラドキドキ”という言葉が似合う展開の連続で、観ている側の呼吸までコントロールされる感覚がある。脚本もかなり遊んでいるというか、「次はどうする?」という大喜利のようにアイデアを積み上げていったような楽しさがある。 そして、この映画の強みはやはり“実写の力”だ。CGに頼りきらない映像は、今観てもリアルで迫力がある。戦闘機の動きや機体の質感など、実際に撮っているからこその重みがある。この時代ならではのスケール感で、「本当に空で起きていること」を見ているような臨場感があるのが魅力だ。 主演のカート・ラッセルは、いわゆる無敵のヒーローではなく、状況に翻弄されながらも踏ん張るタイプの主人公を演じている。このバランスが良い。過剰に強くないからこそ、危機のリアリティが増す。一方で、スティーヴン・セガールの使い方も大胆で、当時の観客の予想を裏切る構成になっているのが印象的だ。 また、敵側の描き方も面白い。単純に“全員が悪”ではなく、冷静に状況を判断する者と、暴走する者がいる。この温度差がドラマに厚みを出しているし、「向こう側にも人間がいる」という視点が垣間見える。このあたりは、後の時代を考えると興味深いポイントでもある。 展開のテンポも良く、無駄がない。次々と状況が変化し、それに対応していくプロセスがしっかり描かれている。観客に考える余白を与えつつも、スピード感は落とさない。このバランスが非常に心地よい。 『エグゼクティブ・デシジョン』は、派手なだけのアクションではなく、構成と演出で魅せる作品だ。ジャンルとして軽視されがちなアクション映画の中に、これだけの完成度を持ち込んでいるのが見事。むしろ今の時代の方が、こういう丁寧に作られた一本は再評価されるべきかもしれない。 久しぶりに観て、「やっぱり面白いな」と素直に思える。そんな力を持った、ナイスな一本だった。

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  • 作成日時
    2026/04/18 20:27

エグゼクティブ・デシジョン

総合評価:3.1制作年:1996年制作国:アメリカ再生時間:-
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エグゼクティブ・デシジョン

久しぶりに見たけどおもしろかったー! 90年代半ば以降はアクション映画、特にアクション映画俳優が出ている作品が他ジャンルより馬鹿にされる時代だったので、それで評価は低かったのかなという記憶。でもその「アンタたちが馬鹿にしてるアクション映画」へのアンチテーゼにもなっているよね。そのあたりも見事って感じ(こういうのは今の時代の方がウケそう)。しかしまぁ、よくできたハイジャック映画ですよ。CGじゃない映像がリアルで、とても迫力があっていい。戦闘機も実際に飛んでるでしょ、この時代の映画のスゴイところだよねー。ハラハラドキドキといった言葉が似合う展開が目白押し、大喜利のように脚本を作っていったんじゃないだろうか(笑) また悪役側も常識のある人間とそうじゃないのがいるのもおもしろかった。向こうの人全員が悪者じゃないよと、911前に伝えていたというね。また見れてよかった。おもしろかったー!!!

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