
“はじめてのSF”の原点──『E.T.』がくれた優しさ
『E.T.』は、まさに名作の中の名作だ。それなのに、時代が進むにつれて触れる機会が減っているのは少し寂しい。かつてはテーマパークでも象徴的な存在だったのに、今の世代はどうやってこの作品に出会うのかと思うと、なおさらそう感じる。 本作は、エイリアンとの交流を描いたSFの原点のひとつだと思う。難しい設定や理屈ではなく、「出会い」と「友情」にフォーカスしている。そのため、子どもでも自然に物語に入り込める。むしろ、子どもの目線で作られているからこそ、大人が観ても新鮮に感じられる。 監督のスティーヴン・スピルバーグの手腕が光るのは、そのバランス感覚だ。物語には不安や別れといった要素もあるが、決して過剰に重くはしない。優しさを軸に据えたまま、感情の起伏を丁寧に描いていく。この“行きすぎない”調整が、作品を長く愛されるものにしている。 主人公の少年とE.T.の関係はシンプルだが、とても強い。言葉を超えたつながりがあり、観ている側にもその感情が伝わってくる。特に子どもたちの演技が素晴らしく、作られたものではない“本物の感情”が画面に乗っている。 また、大人の描き方も印象的だ。完全な悪役として描くこともできたはずだが、そうはしていない。立場や役割の違いとして存在させている。この優しさが、作品全体のトーンを守っている。 ハロウィンの仮装でE.T.を隠すシーンなど、今では定番のアイデアになっているものも、この作品が源流のひとつだろう。そういった文化的な影響の大きさも、この映画の価値を物語っている。 そして何より、この作品は“体験”として残る。子どもの頃に観れば、そのまま心に刻まれるし、大人になって観れば、当時とは違う視点で響く。どの年代でも意味を持つ映画だ。 『E.T.』は、SFというジャンルの入口であり、同時に人間の感情を描いた普遍的な物語でもある。まだ出会っていない子どもたちには、ぜひ一度観てほしい。きっとその人にとっての“はじめてのSF”になるはずだ。
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- 作成日時:
- 2026/04/30 21:31
E.T.
これぞ名作。それなのにUSJではとっくにアトラクションがなくなり、映画のテレビ放送が減り、新しい世代の人たちはこの映画をどうやって知れるというのか。寂しいし悲しいね。エイリアンとの交流を題材にしたSF作品では、すべての原点のような映画。子どもがSFに触れる良いキッカケだよね。なにより明確に子ども目線で作られているし、お話はもちろんわかりやすい。酸いも甘いもある展開も、人生経験の疑似体験ができる。エイリアンを隠すならハロウィンの仮装でしょというネタの大元でもあるよね絶対。大人になった今でも、もちろん楽しめた。優しい世界にETも舞い降りてよかったよ。大人の描写も悪役って感じじゃないのも、この作品が好きなところ。もっとえげつなくできたと思うのよ。そこをセーブしたスピルバーグはエライ。子どもたちの演技がホント良い。まだこの作品に出会えていない子どもたちにぜひ見てほしい。
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