
ヘンさが頂点を突き抜ける──『少林サッカー』という娯楽の完成形
『少林サッカー』は、何度観ても最高だ。今の時代に観ても、まったく古びていないどころか、むしろこの“振り切れたヘンさ”は今だからこそ貴重に感じる。純粋な映画の楽しさが詰まった一本だと思う。 個人的にたまらないのは前半パート。サッカーに入る前のコメディ部分がとにかく強い。変な人たちが次々と出てきて、チャウ・シンチー特有のナンセンスな笑いが炸裂する。あの独特の間とボケは唯一無二で、どこを切り取っても笑えてしまう。 しかも登場人物たちは、いわゆる“1流のヒーロー”ではない。どこか頼りなくて、社会からはみ出しているような人たちばかり。それなのに、映画としては一級品に仕上がっている。このギャップがすごい。むしろ、その“ダメさ”こそが魅力になっている。 メンバーが再集結するシーンも最高だ。特に『男たちの挽歌』的なパロディの見せ方は、完全に本気でやっているからこそ面白い。ネタとして終わらせず、映像として成立させている。このあたりの発想と実行力は天才的だし、それを理解して動いている俳優陣も見事だ。 ヴィッキー・チャオの存在も印象的だ。この濃すぎる世界観の中でしっかり役割を果たしつつ、可愛さも出している。このバランスが作品に柔らかさを加えている。 そして後半、覚醒してからのサッカーシーン。ここはもう理屈抜きで楽しい。CGも含めた誇張表現が全開で、スポーツ映画という枠を完全に飛び越えている。それでも成立してしまうのは、ここまでの積み重ねと勢いがあるからだ。 この作品を観ると、「こういう映画を日本で作れなかった時点で負けだな」とすら思ってしまう。それくらい、やりたいことをやり切っている。遠慮も中途半端さもない。全部盛りで、それを成立させている。 『少林サッカー』は、コメディ、アクション、スポーツ、すべてを融合させた娯楽の完成形だ。ヘンで、熱くて、そして最高に楽しい。映画ってこういうものだよね、と改めて思わせてくれるパーフェクトな一本だ。
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- 作成日時:
- 2026/05/02 23:13
少林サッカー
あー、何度見ても最高。今の時代でもちゃんと楽しめた。個人的には前半のサッカー関係ないコメディがたまらなく好き。あの変な人たちと、チャウ・シンチー特有のジョークみたいなの真骨頂。よくあんなに変な人たちを集めたもんだ。どこを見ても1流じゃない人たちなのに、映画としては一級品に仕上がっているというのは、むしろ感動だよね。男たちの挽歌パロディで皆が集結するシーンもとても好き。ああいうことをちゃんと映像として作るんだから天才だよ。それを理解して動いている俳優もスゴいよね。ヴィッキー・チャオもその中に入れられて頑張ってるのも可愛い。とはいえ、皆が覚醒してからのサッカーシーンも楽しい。こういうのを日本で作ることのできなかった時点で逆にもうチャウ・シンチーの勝ちだよね。なんだかんだでいいとこ取りのチャウ・シンチーも微笑ましい。映画の楽しさの詰まったパーフェクト作品。
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