
“ゴールデン洋画劇場感”の安心感──『マーキュリー・ライジング』の心地よさ
『マーキュリー・ライジング』、この映画はなぜか定期的に観たくなる。映画史に残る大傑作かと言われれば、自分でもそこまでは言わない。でも、一度見始めると最後までスッと観れてしまう。この“安心感”がたまらなく良い。 何より漂っている空気が、“ゴールデン洋画劇場”的なのだ。90年代後半のハリウッド娯楽映画らしい、わかりやすくて、小気味よくて、しっかり気持ちよく終わる感じ。このバランスが本当に心地いい。 主演のブルース・ウィリスがまたハマっている。当時、自分はブルース・ウィリスが大好きで、この作品もビデオで何度も観ていた。演じるキャラクターが本当に似合っているのだ。 映画は、主人公が“子どもを守れなかった過去”を背負っているところから始まる。そしてその経験が、自閉症の少年サイモンを守るというメインストーリーへと繋がっていく。この導入の作り方が実に教科書的で上手い。 さらに途中には、美しい女性とのエピソードも自然に差し込まれる。無理にロマンスを押し付けるのではなく、物語の流れの中にちゃんと溶け込ませている。そして最後は「正義が勝つ!」で締める。この王道感が最高だ。 サイモンという存在も良いスパイスになっている。彼は単なる“守られる子ども”ではなく、行動や反応が読めない特殊な存在として描かれている。その予測不可能な存在が、サスペンスとしての緊張感を生んでいる。 そしてブルース・ウィリス演じる主人公。子どもの扱いが特別上手いわけではない。でも、根っこの部分で“良いヤツ”なのが伝わってくる。この不器用な優しさが、彼の魅力としてしっかり機能している。 それにしても、「子どもが暗号を解いたから家族ごと消す」という敵側の判断は、毎回観るたびに「いや無茶苦茶だな!」と思ってしまう(笑)。でも、この強引さも90年代サスペンスらしい味わいだ。 その中心にいるアレック・ボールドウィンがまた良い。国家レベルの問題を冷徹に処理しようとする役が、本当に似合う。あの“理性的だけど危険”な雰囲気が、この映画の緊張感を支えている。 『マーキュリー・ライジング』は、派手すぎず、難解すぎず、でも最後までしっかり楽しませてくれる映画だ。今の時代だと、こういう“ちょうどいいハリウッド映画”って逆に少なくなった気がする。 だからこそ、何度でも観たくなる。安心して浸れる、良質なエンターテインメントだと思う。
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- 作成日時:
- 2026/05/12 23:20
マーキュリー・ライジング
この映画がなぜかとても好き。もちろん、映画史に残る最高傑作だなんて自分も言えない。しかしなんだろ、見てしまうと最後までスッと見れてしまう、この安心できる小気味よい「ゴールデン洋画劇場」感。公開当時は、ブルース・ウィリスが大好きで、演じたキャラがピッタリでビデオが出たら何度も見ていた。主人公の紹介があり、子どもを守れなかった事件から映画は始まる。それが振りとなり自閉症の子どもを守るというメインストーリーへと入っていく。途中で綺麗な女性と絡めるエピソードも違和感なく入れ、最後は正義が勝つ!で締める。なにこの教科書的な間違いない内容は。自閉症のサイモンが、動きの読めない特殊な存在が良いスパイスになっているし、ブルース・ウィリスの、子どもの扱いは上手くないけど、良いヤツで頑張る姿が際立って良いんだ。それにしても、子ども相手に暗号解けたら家族もろとも皆殺しという判断は、なかなか無茶苦茶だなと毎回思う(笑)しかしこれをもみ消そうとするアレック・ボールドウィンがまた似合うのよ。
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