
ブラッド・ピットの沈黙が刺さる フューリー
胸の奥に、煤けた鉄の匂いが残るような映画でした。フューリーは、ただの戦車映画として見るにはあまりにも苦しく、今この瞬間の自分の弱さまで照らしてくる作品だと思います。 新兵ノーマンがフューリー号に乗り込む場面から、もう逃げ場がありませんでした。何も知らない人間が、戦場のルールに飲み込まれていく。その変化が痛いほどリアルで、語彙力が消えました。ウォーダディーの厳しさも、ただ怖いだけではなく、生き残るために感情を削ってきた人の形に見えました。 見どころは、戦車戦の迫力だけではありません。狭い車内に積もる信頼、怒り、疲労、そして諦めきれない祈り。仲間と呼ぶには乱暴で、家族と呼ぶには痛すぎる関係性が、じわじわ刺さりました。 ラストのノーマンの表情は、勝利なのか喪失なのか、簡単には言えませんでした。ヒーローと呼ばれた瞬間、彼の中で何かが壊れたようにも思えます。だからこそ、見終わったあともフューリー号の黒煙が消えませんでした。
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- 作成日時:
- 2026/05/13 17:07
フューリー
フューリーは、第二次世界大戦末期の1945年4月を舞台に、ブラッド・ピット演じる戦車長ウォーダディーと、彼が率いるシャーマン戦車フューリー号のクルーを描く戦争ドラマです。戦闘経験のない新兵ノーマンが配属され、極限状態の中で仲間、恐怖、憎しみ、生存本能と向き合っていきます。戦車戦の緊迫感と、戦争が人の心を変えていく残酷さが重く残る作品です。
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