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リングの夢と家族の現実──『ファイティング・ファミリー』の熱さ

リングの夢と家族の現実──『ファイティング・ファミリー』の熱さ

『ファイティング・ファミリー』、これおもしろかった。低予算感のある作りではあるんだけど、その分ドラマにしっかり集中していて、とても見やすい。そして何より、ちゃんと“熱い”。 実在の女子レスラー、ペイジの成功談をベースにしている作品だが、ドキュメンタリーではなく、かなり“WWE的”に脚色されている。この盛り方が逆に良い。現実そのままではなく、「夢として見せる」方向へ振っているのが、まさにWWEらしい。 主演のフローレンス・ピューもとても良かった。最初は自分の世界しか知らず、それ以外を少し下に見ているような危うさがある。でも、その価値観が広がっていく過程がちゃんと描かれている。この“成長物語”としての軸がしっかりしているから、最後に素直に感動できる。 また、兄貴の物語がかなり効いている。どうしても主人公側に目が行く映画ではあるけれど、兄の挫折や苦悩があることで、成功の裏にある現実も見えてくる。観ていると、「兄貴どうなるんだ…」と気になってしまうんだけど、それも含めて家族のドラマとして成立している。 そしてラスト。主人公が夢を掴む瞬間はやはり熱い。ベタと言えばベタなんだけど、その“ベタ”を真正面からやってくれるのが気持ちいい。その後の現実――ペイジ本人が怪我で早期引退していることまで知っていると、余計にジーンと来てしまう。 タイトル通り、この映画は“家族”の話なのだと思う。レスリング映画でありながら、家族の距離感、応援、嫉妬、支え合いが中心にある。その温かさが良い。 また、「仲間が増えていくこと」の大切さもちゃんと描いている。閉じた世界の中だけで生きるのではなく、新しい場所で人と出会い、自分を広げていく。この感覚が爽やかだ。 さらに個人的に好印象だったのが、実在レスラーを“出しすぎなかった”ところ。WWE全面協力作品なので、本物のスターを大量投入する方向にもできたはず。でもそこは線引きして、物語としてのバランスを優先している。この判断はかなり良かったと思う。 もちろん細かいツッコミどころもある。特にAJリー役は「いや全然違うやん(笑)」ってなるんだけど、それも含めて愛嬌だ。 『ファイティング・ファミリー』は、プロレス映画としてだけでなく、“夢を追う家族の映画”として非常によくできていた。派手すぎない。でも、その分しっかり心に残る。見終わったあとに前向きな気持ちになれる、ナイスな一本だった。

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  • 作成日時
    2026/05/17 22:40

ファイティング・ファミリー

総合評価:2.5制作年:2019年制作国:アメリカ再生時間:-
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ファイティング・ファミリー

おもしろかった!アツい内容でお見事。2時間ドラマでもよさそうな、低予算な感じなんだけど、WWEの実際の映像も混ぜ込んでいて見応えがあった。実在の女性レスラーの成功談を元にしてるけど、脚色しているのがWWEらしくていいじゃないか。兄貴のストーリーと主人公のストーリー、兄貴が気になるけど主人公の最終的なゴールに素直に感動してしまった。その後のペイジ本人が怪我で早めに引退してることも知っている分、ジーンと来ちゃった。タイトルどおりの家族のお話。主人公が自分の世界以外を下に見ていて、そこが正される展開もベタだけど好きだった。仲間が増えていくってさ、人生に大切よ。なにより本作は、実在のレスラーをあまり出してこなかったところも評価したい。WWEの人達なら演技もできるだろうけど、そこは線引きをしていて好印象だった。(AJリー役が全然可愛くないけど笑)

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