さて、ここからは超個人的な推しポイント３つを紹介します。 ①　別名“いい男”図鑑!? 目ヂカラの強い王道イケメンなズーシアンと、顔立ちもプロポーションもスタイリッシュなシャオポンという、異なる魅力を放つ主人公２人をとりまく周囲のメンズも、いい男ぞろい。多種多様なタイプにハマる男性像が描かれており、見応えのひとつと言えるでしょう。 ズーシアンの秘書フォンジエは、鍛え上げられたボディで放つ色気とミステリアスなムードで、作中でもモテモテ。そんなフォンジエに翻弄される青年シンジアは、少年のような無邪気さが愛嬌たっぷり。 個人的に最もツボだったのが、ズーシアンをライバル視する彼の従兄弟。ピクリとも笑わないクールな表情で、仕立ての良いスーツをビシッと着こなした姿は、画面に映るたびに目を奪われました。この役を演じるナット・チェンは『奇蹟』の主演と知って、もっと早く観るべきだったと激しく後悔…。 ②　情熱の男・シャオポン ズーシアンと出会った当初のシャオポンは、とにかく勤勉で真面目。そして介護士という職業柄、つねに穏やかかつ冷静に人と接する彼が、ズーシアンを愛した途端に激変！ ズーシアンの言動に一喜一憂し、どストレートに愛情を表現。その様子が、とても可愛らしいんです。忘れられないのが、ズーシアンを初めて実家に招いた時のこと。キスをきっかけに、シャオポンはズーシアンを押し倒しヒートアップ。リビングに両親いるけど大丈夫!?とハラハラしつつ（笑）、シャオポンの大胆さに度肝を抜かれました。 耳が聞こえない自分を心配する両親のために、より良い人間になろうと、感情をも抑えて生きてきたシャオポン。ドラマの終盤、まるで別人のように生き生きと輝くシャオポンの表情が、胸に深く刻まれています。 ③　登場人物、全員善人 多くのドラマは主人公に試練を与える悪人枠のキャラクターがいますが、今作は悪人枠が不在。悪だくみをする人はチラホラいるけれど、みんな心は温かく、観ていて気持ちがポカポカするんです。それがドップリ感情移入できる要因なのかな、と。 とくに、シャオポンの両親がとっても素敵で…シャオポンがいい子に育つのも納得です。厳しい父のもとで育ったズーシアンが、シャオポンの両親と接する中で表情が変わっていく様子が細やかに描かれており、視聴者の私まで幸福感に包まれました。

2023年に放送され、世界中で大ヒットした台湾BLの金字塔。医学を志す高校生のバイ・ゾンイーは、怪我をし路上で倒れていたファン・ジョールイを助け、やむを得ず自宅に連れて帰る。成り行きで一緒に暮らす中で、ゾンイーはジョールイに惹かれていく。しかしジョールイの正体は、ヤクザ組織のメンバー。組織のもめごとに巻き込まれたゾンイーは、自らジョールイの代りに罪をかぶり刑務所に入ることに。4年後、運命のめぐり合わせで再会する２人。お互いの幸せを取り戻すために、過去の過ちや後悔と向き合っていく……。