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“自分を好きになる”を真正面から描いた──『アイ・フィール・プリティ!』の発明

“自分を好きになる”を真正面から描いた──『アイ・フィール・プリティ!』の発明

『アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング』、これはエイミー・シューマーの魂が詰まった大傑作だと思う。彼女自身、これまでも“ぽっちゃり体型”をネタにしたコメディを多くやってきたけれど、本作はその集大成のような映画だった。 物語はシンプル。頭を打った主人公が、「自分は超絶美女になった」と思い込む。しかし、ここで本作が天才的なのは、“実際には何も変わっていない”ことだ。 普通なら特殊メイクやCGで“美しく見えている姿”を観客に見せると思う。でもこの映画は、それを絶対にやらない。観客に見えているのは最初から最後まで同じ主人公。つまり、“変わったのは見た目ではなく自信”なのだ。この演出に本当にシビれた。 彼女だけが「私は最高にイケてる」と信じ込み、その結果どんどん行動的になっていく。積極的に話しかけ、挑戦し、堂々と振る舞う。その姿を見ているうちに、人間って結局“自分をどう見ているか”でこんなにも変わるのかと思わされる。 さらにおもしろいのは、周囲の人たちの反応だ。人は見た目について、本音をかなり隠して生きている。その微妙な空気感を、この映画はすごく上手く突いている。「あれ?なんか変わった?」と周囲が戸惑う感じがリアルなのだ。 もちろんコメディとしても楽しい。エイミー・シューマーらしいスキット的な笑いが要所で入ってきて、テンポも良い。ただ笑わせるだけでなく、ちゃんと“人間のおかしさ”を笑いにしている。 そして後半。魔法が解ける展開になる。ここでただ落ち込む話にしないのが、この映画の良いところだ。周囲の人たちも、ダメなことにはダメと言うし、良い行動にはちゃんと称賛する。優しいだけじゃない。このバランス感覚が素晴らしい。 主人公もそこで初めて、本当の意味で変わっていく。ただ「自信を持てばいい」という雑な話ではなく、“自分を認めること”へとたどり着く。その流れがとても丁寧だ。 そしてラスト。タイトルの『I Feel Pretty』という意味がズシンと響いてくる。単に「私は綺麗」ではない。“自分をそう感じられること”そのものが大切なんだと伝わってくる。 この映画は、見た目のコンプレックスを題材にしながら、説教臭くならない。コメディとして楽しく観せながら、ちゃんと心に残る。そこが本当に上手い。 どんな人が観ても、きっとどこかで自分と重なる部分があると思う。笑えて、元気が出て、最後には少し前向きになれる。実に素敵な一本だった。

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  • 作成日時
    2026/05/25 21:40

アイ・フィール・プリティ!人生最高のハプニング

総合評価:2.8制作年:2018年制作国:アメリカ再生時間:1時間49分
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ぽっちゃり体型をネタにすることが多い、エイミー・シューマーの魂の大傑作って感じ。頭を打って自分が超美人に見えてしまうようになった主人公のサクセスストーリー。ここで秀逸なのが、超美人になった姿は誰にも見えてないこと。観客にも主人公が見えている姿を見せない。この演出にシビれた。普通なら特殊メイクなどで見せるよね。そう、誰から見ても彼女は変わっていない、彼女だけが自分が変わったと思い込んで、自信がついてどんどんポジティブに行動していった。人間のおもしろいところが、見た目に対する正直なことは隠すということ。そこに焦点を当てたのも天才。要所で笑えるスキットも入れつつなのも小気味よい。後半は魔法が解ける。しかし周りの言葉がとても良い。ダメなことはダメだと言うし、良い行動には称賛する。そして主人公も気づき本当に変わる。ラストにはタイトルの意味がズシンとくる。どんな人が見ても楽しめる。

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出典
*1 Rakuten TV (https://im.akimg.tv.rakuten.co.jp/content/60/46/300664/jacket_h_l.jpg) 取得日:2025/12/18

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