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泣けて、強くなれる——トム・ハンクスの実話映画3選

泣けて、強くなれる——トム・ハンクスの実話映画3選

トム・ハンクスの映画を観るとき、私はいつも不思議な気持ちになる。派手なアクションがあるわけでも、どんでん返しがあるわけでもない。それなのに、気づいたら泣いている。その理由を考えていたら、ある共通点に気づいた。彼の「泣ける」映画の多くが、実話なのだ。 1993年公開の『フィラデルフィア』は、エイズを患う同性愛者の弁護士アンドリュー・ベケットが不当解雇に立ち向かう法廷ドラマだ。ハンクスが演じるベケットは、病に蝕まれながらも尊厳を失わず闘い続ける。対立から始まるデンゼル・ワシントン演じる黒人弁護士との関係が、物語が進むにつれて静かに変化していく様が胸に刺さる。この役でハンクスはアカデミー主演男優賞を受賞しているが、賞の重さよりも、スクリーンの中のベケットの目が忘れられない。ブルース・スプリングスティーンの主題歌「Streets of Philadelphia」も、今でも聴くたびに映画のシーンが蘇る。 2016年公開の『ハドソン川の奇跡』は、2009年にバードストライクで両エンジンが停止した旅客機をハドソン川に不時着水させ、乗員乗客155名全員を救った機長の実話だ。クリント・イーストウッド監督のもと、ハンクスがサレンバーガー機長を演じた。英雄として称えられるかと思いきや、事故後に調査委員会から判断ミスを疑われ追い詰められる——この構図が、単なる感動話に終わらせない。「正しいことをした人間が、正しいと認められるまでの孤独」を静かに描いたイーストウッドの演出と、ハンクスの抑制した演技の組み合わせが絶妙だった。 2019年公開(日本公開2020年)の『幸せへのまわり道』は、この3本の中で最も「地味」な映画かもしれない。アメリカの国民的子ども番組司会者フレッド・ロジャースを取材するジャーナリストの実話を原作に、ロジャース役をハンクスが演じた。批評家支持率95%という評価が示す通り、静かに、しかし確実に心の奥まで届いてくる作品だ。怒りや悲しみを抱えた大人が、ロジャースとの対話を通じて少しずつほぐれていく——その過程が、どこか自分自身と重なって泣けてくる。 実話だから泣けるのか、ハンクスが演じるから泣けるのか。おそらくその両方だと思っている。

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  • 作成日時
    2026/05/28 19:11

フィラデルフィア

総合評価:3.2制作年:1993年制作国:アメリカ再生時間:2時間5分
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エイズを患う同性愛者の弁護士アンドリュー・ベケット(トム・ハンクス)が、法律事務所から不当解雇された後、差別撤廃を求めて法廷で闘う実話ベースのドラマ。当初偏見を持っていた黒人弁護士ジョー・ミラー(デンゼル・ワシントン)が代理人となり、陪審は最終的にベケット有利の評決を下す。この役でハンクスはアカデミー主演男優賞を受賞している。

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ハドソン川の奇跡

総合評価:3.7制作年:2016年制作国:アメリカ再生時間:-
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ハドソン川の奇跡

2009年1月、バードストライクで両エンジンが停止した旅客機をハドソン川への不時着水で乗員乗客155名全員を救ったサレンバーガー機長(トム・ハンクス)の実話。英雄として称えられる一方、事故後の調査委員会から判断ミスを疑われ追い詰められる姿を、クリント・イーストウッド監督が静かに描く。

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幸せへのまわり道

総合評価:3.0制作年:2019年制作国:アメリカ再生時間:1時間48分
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アメリカの国民的子ども番組司会者フレッド・ロジャース(トム・ハンクス)を取材するジャーナリストの実話を原作にしたヒューマンドラマ。怒りや悲しみを抱えた大人が、ロジャースとの対話を通じて少しずつ変わっていく姿を丁寧に描く。批評家支持率95%を誇り、静かに、しかし確実に心の奥まで届いてくる作品だ。

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出典
*1 Rakuten TV (https://tv.rakuten.co.jp/content/143915/) 取得日:2026/1/26
*2 Rakuten TV (https://tv.rakuten.co.jp/content/362404/) 取得日:2026/1/26

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