
金ローの『ピーター・パン』、「お母さん」役のウェンディに今猛烈に共感してしまう話
今夜の金曜ロードショーは『ピーター・パン』。ピーター・パンの話はもちろん知っている。ピーター・パンの話を思い出したとき、子どもの頃には全く気づかなかった「ある歪さ」に、胸がざわざわと波立ってしまいました。 ネバーランドに到着した途端、ピーターや迷子たちから「僕たちのお母さんになって!」と懇願されるウェンディ。彼女はまだ、ただの幼い少女なのに。ご飯を作り、物語を語り、みんなを世話する。そんな「ケアする役割」を当たり前のように押し付けられ、健気に、でもどこか窮屈そうに振る舞う彼女の姿に、現代を生きる私たちの姿が重なって、なんだか急に切なくなってしまったのです。 「女の子だから」「男の子だから」。そんな目に見えないジェンダーの役割に縛られて、自分のままでいられなくなる息苦しさ。ピーターが象徴する「永遠の少年」という概念は、実は「成長」という名のもとに、大人たちを特定の役割に閉じ込める装置だったのではないか……そう考えると、少しゾッとしてしまいます。 でも、ネバーランドにはそんな厳格なルールさえも溶かしてしまう「不思議な揺らぎ」があります。私たちが本当に救われたいのは、役割を演じる大人としての自分ではなく、あの頃の、何者でもなかった自分自身なのかかもしれません。 今夜は迷子たちの「お母さん」ではなく、一人の少女としてウェンディが本当は何を夢見ていたのかを想像しながら、あの物語の向こう側を覗いてみませんか。私たちを縛る役割という名の影を、どうすれば少しだけ軽くできるのかを、一緒に考えてみたいのです。
たくさんの「いいね」ありがとう!
92
- 作成日時:
- 2026/05/29 19:43
ピーター・パン
ロンドンの少女ウェンディたちの前に現れた、永遠の少年ピーター・パン。ティンカー・ベルの魔法の粉をまとい、夢と冒険の国ネバーランドへ飛び立ちます。海賊フック船長との戦いや仲間との友情を描く、ディズニー不朽の名作。
あなたも作品の評価を入力してみませんか?
ピーター・パンの★評価を入力するピーター・パン2 ―ネバーランドの秘密―
前作のその後を描いた感動作。大人になったウェンディの娘ジェーンが、厳しい現実の中で夢を信じられずにいました。そんな彼女がネバーランドへ連れ去られ、ピーターと出会うことで、忘れていた大切な「信じる心」を取り戻していきます。
あなたも作品の評価を入力してみませんか?
ピーター・パン2 ―ネバーランドの秘密―の★評価を入力する




