
“二代目ゾロ”という最高の継承劇──『マスク・オブ・ゾロ』の気持ちよさ
『マスク・オブ・ゾロ』は、昔から大好きな作品の一つだ。 子どもの頃、テレビ放送などでアラン・ドロン版のゾロを観ていたこともあり、ゾロという存在は特別だった。 戦隊ヒーローとも違う。 アメコミヒーローとも違う。 マスクを付けて悪を懲らしめる存在なのに、どこか大人っぽくて洒落ている。 だから新しいゾロ映画が公開されると知ったときは本当にワクワクした。 そして実際に観てみたら、それがただのリメイクではなく、“世代交代の物語”だったことに驚かされた。 これが本当に見たかったやつだった。 老いたゾロが若き後継者を育てる。 この設定だけで勝っている。 しかも、ちゃんと修行シーンまである。 ヒーロー誕生物語としても、師弟ものとしても完成度が高い。 ゾロの技術だけでなく、精神的な部分まで受け継いでいく流れが実に熱い。 そしてそこに復讐劇が絡む。 個人の恨みと、人々を救うヒーローとしての使命。その両方がしっかり描かれているから、物語に厚みがある。 アクションも最高だ。 剣。 ムチ。 馬。 ゾロといえばこれ。 冒頭から飛ばしまくる。 現代のCGアクションとは違う、“洋風チャンバラ映画”としての楽しさが全開だ。 特に剣劇の見せ方が素晴らしい。 軽快で華があって、見ていて本当に楽しい。 そしてクライマックス。 ゾロの剣がキラーンと光る、あの演出。 あれが実にニクい。 ベタなのにカッコいい。 いや、ベタだからこそカッコいいのだ。 また、キャサリン・ゼタ=ジョーンズも素晴らしかった。 今見ると本当に若くてフレッシュ。 美しいだけでなく、ちゃんと物語に参加しているヒロインなのも良い。 ゾロとの掛け合いも魅力的だった。 そして何より、老いたゾロを演じるアンソニー・ホプキンス。 これがまた渋い。 娘を奪われ、ゾロとしての人生を捨てて生きてきた男。 その喪失感と諦めが表情から伝わってくる。 だからこそ、再び立ち上がる姿が胸を打つ。 名優とはこういうことだなと思わされる。 そして新たなゾロとなるアントニオ・バンデラス。 もう本当にハマり役。 今振り返っても、「この人以外にゾロはいなかったでしょ」と思う。 陽気さ、野性味、色気、ユーモア。 ゾロに必要なものを全部持っている。 しかも、それを嫌味なく演じている。 だから観ていて気持ちが良い。 この映画がおもしろいのは、キャストが良いだけではない。 ストーリーが良く、演出が良く、アクションが良く、音楽も良い。 その全部が揃っているからこそ、アントニオ・バンデラスのゾロが輝くのだと思う。 『マスク・オブ・ゾロ』は、ヒーロー映画であり、師弟物語であり、復讐劇であり、冒険活劇でもある。 そして何より、“継承”を描いた作品として本当に気持ちが良い。 今観ても全く色褪せない。 心からおすすめできる、大好きな傑作だ。
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- 作成日時:
- 2026/06/04 23:42
マスク・オブ・ゾロ
昔から好きな作品の一つ。アラン・ドロンのゾロをテレビ放送などで見ていて、戦隊モノやアメコミとは違うヒーローが珍しくて気になる存在だった。そして待ってましたとリアルタイムで公開された新しいゾロにワクワクしたあの頃が懐かしい。そんな自分の状況に合っていたのが、ゾロの世代交代だ。まさかこんなにビタッと見たかった内容だったことに当時は驚いた。修行シーンもあるし、復讐劇と人々を救う内容に熱くなる。アクションに関しては剣とムチと馬で冒頭から飛ばしまくる。洋風チャンバラがカッコよくて楽しい楽しい。ラストのクライマックスで、ゾロの剣がキラーンと光る演出がニクいんだ。キャサリン・ゼタ=ジョーンズも若くてフレッシュ!そして老いたゾロであるアンソニー・ホプキンスが渋い。娘を失いゾロを捨てた人生を生きた感じがリアル。どの表情もいいよね。あとやっぱりアントニオ・バンデラスの、この人しかゾロ役はいなかったでしょ感よ。これはストーリーや演出の質の高さが背中を押してるよね。オススメ。大好き。
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