
“こういう映画でいいんだよ”の満点回答──『ザ・ロストシティ』の楽しさ
『ザ・ロストシティ』、これが実におもしろかった。 観終わったあとに真っ先に思ったのは、「こういう映画でいいんだよ!」ということ。 最近は何かと設定を複雑にしたり、世界観を広げたり、続編への伏線を張ったりする作品も多いけれど、本作はそんなことはしない。 ただただ楽しい冒険活劇をやる。 そして、それを見事に成功させている。 まず何より、サンドラ・ブロックである。 この人はやっぱりコメディが一番光る。 しかも、自分がどういう役柄で魅力を発揮できるのかを完全に理解している感じがする。 今回もまさにそうだった。 皮肉屋で少し面倒くさくて、それでいて憎めない。 そんなキャラクターを自然体で演じている。 そしてキラキラのボディスーツ姿でジャングルを駆け回る。 何をやっているんだこの映画は(笑)。 でもそれが最高に楽しい。 物語は、恋愛冒険小説の人気作家である主人公が、変人富豪に拉致され、自分が書いた小説さながらの冒険へ巻き込まれていくというもの。 改めて説明すると、かなりヘンテコな話だ。 でもそのヘンテコさを全力で成立させている。 そこが素晴らしい。 そしてダニエル・ラドクリフ。 この人、近年本当に面白い役ばかり選ぶようになった。 元ハリー・ポッターとは思えないくらい変人役が似合う。 今回も見事な怪演で、作品にちょうどいいスパイスを加えていた。 さらに良かったのが、チャニング・テイタム。 これが本当に良い。 マッチョなのに頼りない。 カッコつけているのに抜けている。 普通なら途中で覚醒して、スーパー頼れるヒーローになる展開をやりそうなものだが、この映画はそうしない。 最後まで結構マヌケ。 でも、それが良い。 無理にキャラを変えないから愛嬌がある。 むしろ近年のチャニング・テイタム作品の中でも、一番好きな役かもしれない。 物語の展開も徹底して王道。 秘宝。 ジャングル。 追跡。 脱出。 恋愛。 全部どこかで見たことがある。 でも、その“どこかで見たことがある”を楽しませるのが映画の上手さだ。 そして本作は、それをちゃんと理解している。 むしろ主人公が書く恋愛冒険小説の世界を、そのまま映画にしたような雰囲気だから、この王道展開が妙にしっくり来る。 「そうなるよね」 「そう来るよね」 と思いながら観ているのに楽しい。 それがエンターテインメントの力だと思う。 テンポも良い。 会話も楽しい。 キャラクターも魅力的。 変に重くならない。 観終わったあとに気分が良い。 『ザ・ロストシティ』は、映画通ぶった分析なんて必要ない作品だ。 ただ楽しい。 ただ面白い。 そして、その“ただ楽しい”を作るのが一番難しい。 サンドラ・ブロックのコメディの魅力が詰まった、現代版の王道アドベンチャー映画。 こういう映画、もっと作られてほしい。ナイスな一本だった。
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- 作成日時:
- 2026/06/05 22:42
ザ・ロストシティ
おもしろかった!こういう映画でいいのよ!サンドラ・ブロックはコメディが一番光るし、何より自分がこうしたら良いっていうのをわかってるよね。今回もそれがわかっている役柄と楽しさで突き進む。今までのコメディの集大成とも言えるかも。キラキラのボディスーツを着て、変人ダニエル・ラドクリフに拉致され、小説さながらの冒険へと駆り出される。ヘンテコな話だよホント(褒め)。チャニング・テイタムがマッチョなだけで頼りないマヌケなキャラ。最後の最後で取り替えるのかと思いきや、結構自然とマヌケを全うする。これが逆に好印象で退屈にならなかったのかもしれない。近年でも一番良い役かもしれない。お話の展開も王道の王道。そう、これでいいのよ。これがまた、主人公が書く小説の雰囲気に寄せてるのかなとも感じて、この王道でなんか納得してしまったのかも。テンポもよいしキャラも会話も楽しい、ナイスなアドベンチャー映画でした。
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