
妖しく、美しく危険──ヴァンパイア映画の完成形『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』
名作すぎる。何度観ても飽きないし、何度観ても惚れ惚れする。美しくて妖しくて、どこか危険な香りがする。ヴァンパイア映画というジャンルの中でも、本作は間違いなく一つの完成形だと思う。 今の時代だからこそ、改めて観る価値もある気がする。性別や愛の形がさまざまに語られる時代になったが、本作はそんな言葉で簡単に整理できない魅力を持っている。人間とヴァンパイア、生と死、愛情と執着。その曖昧な境界線を、実にドラマティックに描いている。 主人公はブラッド・ピット演じるルイだが、やはり本作を語る上で欠かせないのはトム・クルーズだろう。今では超人的なアクションスターのイメージが強いが、本作の彼はまったく違う。傲慢で残酷で魅力的。そしてどこか孤独だ。観客に嫌われそうになったところで惹きつけ、また突き放し、さらに惹きつける。このキャラクターの描き方が本当に上手い。トム・クルーズという俳優のカリスマ性が全開になっている。 そしてアントニオ・バンデラスも良い。若くて色気がありながら、まだ今ほど濃厚ではない。静かに佇んでいるだけで怪しい。あの妖しい空気感は本作の世界観にぴったりだった。 さらに忘れてはいけないのがキルスティン・ダンストだ。まだ子どもなのに、子どもではない存在を見事に演じている。あの視線、あの表情。幼さと老成した雰囲気が同居していて不気味なほど魅力的だ。長い年月を生きるということは、人をどこか怪物にしてしまうのかもしれない。 本作の素晴らしさは、ヴァンパイアを単なるモンスターとして描いていないところだと思う。アクションやホラーではなく、生きることそのものの苦しさや孤独を描いている。そのため全体のテンポはゆったりしているのに、不思議と目が離せない。まるで長い夢を見ているような感覚になる。 そして何より、本作には他のヴァンパイア映画にはない「踏み込んではいけない世界を覗いている感覚」がある。怖いわけではない。だが危険だ。妖艶で、美しくて、近づきたいのに近づいてはいけない。そんな魅力が全編に漂っている。 個人的には、ヴァンパイア映画で本作を超えるのは「ブレイド2」と「ヴァンパイア/最期の聖戦」くらいだと思っている(かなり個人的な好みだけど)。それほどまでに『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』は完成されているし、その後のヴァンパイア作品に与えた影響も計り知れない。 妖しく、怪しく、美しい。ヴァンパイア映画というジャンルの礎であり、今なお色褪せない大傑作である。
たくさんの「いいね」ありがとう!
97
- 作成日時:
- 2026/06/14 00:56
インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
あー名作すぎる。何度でも見れる。ビューティフォー&エロティックヴァンパイア映画の基本であり名作。性別がどうだとか話題になる今の時代だからこそ再見する価値はあるかもしれない。これほど淡々と、そしてドラマティックにヴァンパイアを描けますかい。ブラピが主人公ではあるが、トム・クルーズの描き方がとても良い。上げて落としてまた上げるそのトム・クルーズの魅力。もうカッコよすぎで今の超人トム・クルーズとはまた違ったカリスマ的な魅力が全開。アントニオ・バンデラスも若くて油っこくなくて良い。あの怪しい雰囲気を醸し出す感じが本当に怪しい。女性陣ではキルスティン・ダンストについて触れないわけにはいかない。まだまだ子どもだけど、これまた非常に怪しい雰囲気を出している。あの目が怪しい。長く生きれば怪しくなるのだ。そう怪しくセクシーなヴァンパイア映画である。他のヴァンパイア映画には、この踏み入れてはいけないような怪しさがないんだよなぁ。 ヴァンパイア映画で今作を超えるものは「ブレイド2」と「ヴァンパイア/最期の聖戦」くらいだろう(超個人的チョイス)。それほどまでに完成されてるしこれ以降のヴァンパイアものの礎だと思う。
あなたも作品の評価を入力してみませんか?
インタビュー・ウィズ・ヴァンパイアの★評価を入力する



