
『WXIII 機動警察パトレイバー』感想|大人こそ味わいたい怪作
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- 作成日時:
- 2026/06/14 09:06
WXIII機動警察パトレイバー
劇場版『機動警察パトレイバー the Movie』『機動警察パトレイバー 2 the Movie』は観ていて、最近『機動警察パトレイバー EZY』を劇場で観た程度の、いわば“軽めのパトレイバーファン”(きっと軽めなはず)である自分にとって、本作はずっと気になっていた未見の劇場作品。 結果から言うと、個人的にはこれまで観た劇場版の中で最も楽しめた作品かもしれない! 本作は特車二課ではなく、所轄の刑事2人の捜査を軸に進行する異色作。レイバーアクションよりも刑事ドラマの色合いが濃く、一見すると地味な印象を受ける。 しかし怪獣(廃棄物13号)の初登場シーンが放つ不穏な迫力や、終盤に向けて加速する展開には強く引き込まれた。 むしろシリーズ作品の中では、かなりエンターテインメント性の高い一本だと感じた。(後藤さんはけっこう出てくれるし、終盤はしっかり特車二課も出てくるので、より満足感あり!) 声優陣の綿引勝彦と平田広明の刑事コンビも非常に魅力的。淡々とした捜査の積み重ねと、秦刑事(平田広明)とキーパーソンとの関わりにより刑事2人の関係性が微妙に変わっていく感じなど、終始人間味があった。 あと、鑑賞後に調べてみて「やっぱそうだよね!」と思ったのが、13号が『グエムル -漢江の怪物-』のグエムルっぽいなってこと、公開順を考えればもちろん本作の方が先だから「もしかしてポン・ジュノはパトレイバーファンなの?」などと想像が膨らんだ(笑) 印象的だったのは、13号と開発者をめぐる物語。 「子を思う愛情」は誰もが持ちうる感情だからこそ胸に迫るものがあった。(あのホームビデオ映像が異様なまでに作り込まれていたのも印象深かった) 愛する存在を失いたくないという科学者の悲劇には、個人的に『ゴジラVSビオランテ』の記憶が頭をよぎる。 そして改めて感じたのは、パトレイバーシリーズ特有のドライな演出の魅力。多くを説明しすぎず、丁寧なモンタージュや画の積み重ねによって魅せるストーリーテリング。 その味わいは、大人になった今だからこそ、より深く楽しめるものなのかもしれない。 刑事ドラマ、怪獣映画、そして人間ドラマ。それらが絶妙なバランスで融合した『WXIII 機動警察パトレイバー』は、シリーズファンはもちろん、従来のパトレイバー像にとらわれずに観ても十分に楽しめる作品だった。
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