
『ミッドナイトタクシー』第2週まで感想|古川琴音がハマり役の夜ドラ
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- 作成日時:
- 2026/06/15 09:40
ミッドナイトタクシー
NHK夜ドラ『ミッドナイトタクシー』を第2週まで視聴。 古川琴音にこんな役をやらせたらハマらないわけがない。 夜の東京を走るタクシードライバー・蘭象子(あららぎ しょうこ)は、どこか飄々としていて、乗客たちの不思議な話にもほとんど動じない。その独特な存在感が、このドラマの魅力そのものになっている。 第2話の桃(恒松祐里)とユキ(さとうほなみ)のエピソードでは、「アメを食べている間だけウソをついてもいい」というルールが面白かった。ユキが好きな力士から取った「高見盛」という名前を名乗るくだりには思わず笑ってしまう。 第3〜4話では、生き別れた父(板尾創路)を追う祐実(山田真歩)とその息子・陽太(萩原護)、そして象子が交差する物語が描かれる。なかなか凝った設定が続くなかでも、ふと漏らす象子の一言が妙に引っかかる。 祐実の夫・賢一役で小手伸也が登場したのには少し驚いた。ほぼ同じタイミングで、同じ兵藤るり脚本の『時すでにおスシ!?』にも魚市場のおやっさん役で出演していたので、「また出てる!」と妙にうれしくなった。 喫茶「つかれしらず」の店主を演じる竹中直人さんも抜群の存在感。クセの強い役のイメージがある竹中直人だが、今回はどこか和ませてくれるポジションで、それがまた心地よい。 第5話は一気にファンタジー色が強くなる。 今回の乗客は魔法使い(?)の大介(吉村界人)と拓海(藪宏太)。「魔法界から人間界へのワーキングホリデー」や「ほうきで飛んでいる時のスケルトン機能の開発」など、突拍子もない会話が次々と飛び出す。それでも象子はまったく動じない。この温度差がなんともおかしい。 さらに象子がさらっと語る「宇宙人が連行されるのを見たことがある」という過去エピソードも強烈。真顔で話されるからこそ余計に面白く、妙にクセになる。 第6話では、魔法界へ帰るか、人間界に残るかという選択がテーマになる。軸となるのは「記憶をなくせる薬」の存在だ。 そんな真剣なのか真剣じゃないのか分からない話のなかで、32歳にして「アイドルになりたい」と語る魔法使い・大介が突然大金を見せる場面も登場する。普通なら驚くはずなのに、やはり象子のテンションはほとんど変わらない。少しくらい驚いてもいいのでは……と思いながら見ていた(笑)。 ムリさんこと弥生(和久井映見)が大介を試そうとする場面では純烈ワードも連発。相変わらず独特な空気が流れていた。 そして何より気になったのが、源さんにリクエストしていた料理「パクチーの面白いやつ」。素直に食べてみたい!と思った(笑) 第7〜8話では八雲(中村蒼)が再登場。 八雲が美人局に遭い、殴られてしまう場面では、それを見つめる象子のなんとも言えない表情が絶妙だった。助けるわけでもなく、突き放すわけでもない。あの距離感が象子らしい。 また、「招かれた家で靴を揃えるかどうか」という何気ないエピソードも効いていた。こうした小さな仕草から人物像を描いていくのが、このドラマの上手いところだと思う。 そして画家の卵・ナオ(莉子)との出会いを通して、これまで謎めいていた象子自身の内面も少しずつ見えてきた。 毎回さまざまな乗客が登場する群像劇のようでいて、気づけば一番気になっているのは象子という人物そのもの。乗客たちの物語を通して、少しずつ彼女の輪郭が浮かび上がってくる感覚が心地よい。 第2週まで見終わったが、まだまだ象子には語られていない過去や秘密がありそう。不思議な出来事ばかり起こるのに、見終わるとどこか温かい気持ちになる『ミッドナイトタクシー』。 今週から始まる新たなエピソードで、象子のことをもっと知れるのか。引き続き楽しみに追いかけていきたい。
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