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日曜劇場『GIFT』に期待していたこと

日曜劇場『GIFT』に期待していたこと

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  • 作成日時
    2026/06/16 08:37
    更新日時
    2026/06/16 21:55

GIFT

総合評価:2.9制作年:2026年制作国:日本再生時間:-
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GIFT

TBS日曜劇場『GIFT』は、天才宇宙物理学者・伍鉄文人(堤真一)が弱小車いすラグビーチーム「ブルズ」を日本一へ導こうと奮闘するスポーツヒューマンドラマ。 第1話から強く惹かれたのは、車いすラグビーの圧倒的な迫力。試合シーンは撮影の熱量も高く、選手たちのパフォーマンスも見応え十分。さらに堤真一演じる伍鉄の変人ぶりが絶妙で、問題だらけのチームを前に喜ぶ姿には思わず笑ってしまう。 放送開始時に個人的に期待していたのは、強豪チーム・シャークヘッドとの対立を軸にした王道スポ根ドラマだった。特に安田顕演じる国見の圧倒的なヒール感は印象的で、それに対して伍鉄が「勝ちます」と言い切る構図に胸が高鳴った。毎回冒頭で雄牛が画面いっぱいに突進するオープニング映像も、これから始まる熱い戦いを予感させるものだった。 実際に物語は「ブルズを日本一にする」という超難問に挑む形で進み、第2話のマジ派対レク派の対決や、元エースと新エース候補による激突など、スポ根ドラマとしての見せ場も豊富だった。脚本を手がけた金沢知樹(Netflix『サンクチュアリ -聖域-』)らしい緩急のある展開で、試合パートは素直に熱くなれた。 中盤以降は選手たちそれぞれの人生や過去にも焦点が当たる。中でも安田顕演じる国見は、単なる悪役では終わらない存在感を発揮していた。第3話で描かれた過去や信念は物語の芯を突いており、ライバルでありながら強い説得力を持ったキャラクターになっていたと思う。 そして何より、この作品を最後まで見続ける大きな理由になったのが山田裕貴と本田響矢の存在だった。 山田裕貴はエース・涼として常に凛々しく、試合中の表情やたくましい腕の動きひとつひとつに説得力があった。本田響矢も軽薄そうに見えながら内側には強い情熱を抱えた圭二郎を魅力的に演じていた。気づけば2人のファンになっていたと言ってもいい。 後半は親子関係や家族の在り方を描く物語としての側面が強くなり、第7話以降は「父性」や「父の不在」が重要なテーマになっていく。涼と父親のエピソードに思わず涙し、最終回直前の展開には大きく心を揺さぶられた。 正直に言えば、ドラマとエンターテインメントの力点がやや散漫に感じる部分もあったし、終盤の展開には驚かされることも多かった。期待していた「スポ根一直線」の作品とは少し違う着地だったとも思う。 それでも、この作品が描こうとしていたものには好感を持った。障がいを持つ人々をひとくくりにせず、それぞれ異なる事情や背景、性格を持った一人の人間として描いていたからだ。知らなかったことや気づかされることも多く、自分自身の視野の狭さを反省するきっかけにもなった。 期待していたドラマの読後感とは違った。しかし、毎週放送を楽しみに待ち、登場人物たちの行く末を見届けたいと思わせる熱量があったのも事実。 王道スポ根ドラマとしてだけでなく、人と人とのつながりや家族の在り方を描いた作品として、『GIFT』は最後まで印象に残るドラマだった。

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