
松坂桃李が魅せた官僚の葛藤『新聞記者』正義だけでは進めない冷酷な現実に震える
喉の奥に何かが引っかかったまま、エンドロールを見つめてしまいました。 『新聞記者』は、ただの社会派サスペンスではなく、「知ってしまった人間はどう生きるのか」を激しく突きつける作品です。 まず心を掴まれるのは、シム・ウンギョン演じる吉岡エリカの孤独です。誰も踏み込まない場所へ一人で踏み込み、空気を読まずに問い続ける。その姿は痛々しいほど真っ直ぐで、見ているこちらまで息が苦しくなります。正しいことを貫く難しさが、観る者の胸に静かに刺さります。 一方で、松坂桃李さんが演じる内閣情報調査室の官僚・杉原拓海も忘れられません。組織の中で働き、国のためという名目のもとで情報操作に加担しながらも、自らの倫理観との間で疑問を抱き続ける姿は、善悪では割り切れない現実そのものです。彼の迷いや葛藤、そしてあの震えるような眼差しが、この物語に重たいリアリティを与えています。 そして何より、この作品は答えを簡単に示しません。真実は明らかになったのか。本当に守るべきものは何だったのか。あの交差点で向かい合った二人の表情が意味するものは、人によってまったく違って見えるはずです。 情報があふれる時代だからこそ、『新聞記者』の評価や感想が今も語られ続ける理由が分かります。見どころは派手な展開ではなく、沈黙の中に潜む緊張感。
たくさんの「いいね」ありがとう!
129
- 作成日時:
- 2026/06/19 21:39
映画「新聞記者」
『新聞記者』は、大学新設計画を巡る疑惑を追う若手新聞記者・吉岡エリカと、政府組織に所属する官僚・杉原拓海の視点から描かれる社会派サスペンスです。立場の異なる二人は、ある人物の死をきっかけに巨大な権力構造へ迫いきます。真実を伝える責任と組織の論理が激しくぶつかる中、それぞれが下す決断とは何か。見終えた後も考察が止まらない話題作です。
あなたも作品の評価を入力してみませんか?
映画「新聞記者」の★評価を入力する



