
怖いの苦手な人にこそチャレンジしてもらいたい初心者向けのホラー映画
ホラー映画というと、近年界隈を騒がせた『ヘレディタリー/継承』(2018)や『女神の継承』(2021)のような“ガチで怖い”作品を思い浮かべる方も多いと思います。 でも実は、ホラーの醍醐味は“怖いだけ”ではなく、意外と幅広いバリエーションが存在します。 ホラー映画は辛いものに似ていると思います。 いきなりデスソースのような地獄を味わえば、誰でもトラウマ必至……。 しかし、少しずつ慣れていくことで、より幅広い辛さ(=怖さ)を楽しめるようになります。 「ホラー映画!?いや無理ムリ……」 そう思って避けてきた諸兄姉らにこそ、味見していただきたい。 今回は、ホラー初心者でも安心してチャレンジできる作品を5本ピックアップしてみました。 根強い人気を誇るホラー映画というジャンル、その魅力を知る一助になれば幸いです。
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- 作成日時:
- 2025/03/28 16:01
スクリーム
- 制作年:
- 1996年

ある夜、カリフォルニア州の田舎町ウッズボローで、女子高生とその恋人が何者かによって惨殺される。 しかし、これは恐怖の幕開けに過ぎなかった……。 犯人は誰なのか?連続殺人の目的とは? ホラー映画好きなら誰もが知る、90年代を代表するスラッシャー映画。 人気ゲーム『Dead by Daylight』にも登場するキラー“ゴーストフェイス”は、本シリーズに登場する殺人鬼です。 ホラー映画のお約束をネタにしながら進行するため、初心者でもその魅力と遊び心を堪能できる絶好の入門編。 怖さの中にもユーモアがあり、“犯人当て”のスリルを楽しみながら、ホラー映画ならではの面白さを体験できる究極の一本です。
ゾンビランド
- 制作年:
- 2010年

舞台はゾンビが蔓延したアメリカ合衆国。 主人公は生き残るために「ゾンビサバイバルのルール」を作り、それを忠実に守りながら旅をしています。 例えば、 ルール1:有酸素運動 ルール2:二度撃ち(DOUBLE TAP) ……などなどサバイバル術が満載。 さらに、登場キャラクターたちの掛け合いもユーモラスで、荒廃した世界を旅する終末ロードムービー感も素敵です。 ゾンビ映画史上最高とも言えるカメオ出演も……! ゾンビ・アポカリプスの暗い愉悦とスリルを味わいながらも、コメディとテンポの良さで気軽に楽しめるのが推しポイント。 ホラー映画を語る上で欠かせないゾンビという一大ジャンルの魅力をたっぷり味わえる“間違いねぇ”一本です。
リゾートバイト
- 制作年:
- 2023年

日本のホラー映画といえば、『リング』(1998)や『呪怨』(2002)をはじめとする“デスソース級”の作品が多く、ホラーが苦手な人にとっては避けて通りたい道かもしれません。 しかし、ホラー映画も多様性の時代(?) 「意外とホラーいけるかも?」と感じられるちょうど良い塩梅に仕上がっているのがこの『リゾートバイト』ではないでしょうか。 本作のポイントは、ネット発の都市伝説をベースにしているため、若い世代にも馴染みやすいこと。 恐怖描写も過剰ではなく、ホラーコメディ寄りのテイストが特徴です。 「そんなんあり!?」とツッコミたくなる怒涛の展開と、都市伝説ホラーのハイブリッドが楽しい一本。 友達との宅飲みや、みんなでワイワイ同時視聴するのにも最適です。
カルト
- 制作年:
- 2012年

ホラー初心者向けの記事をスクロールしていたら、この“クソ怖そう”なジャケットが目に入って腰を抜かした方もいるかもしれませんが……安心してくださいそんなに怖くないですトラストミー。 心霊番組のお気軽な取材のはずが、相手が“やべーやつ”だった的な実録風除霊ムービー。 ホラー好きの間で絶大な人気を誇る名手、白石晃士監督によるモキュメンタリー作品です。 序中盤は「普通にホラー映画」なので「謀ったなゆいちむ!」などとお怒りの諸兄姉らもおられるかもしれないが落ち着いてほしい。 これはもう観てもらうしかないんですが、態度の悪い最強霊能者・ネオ様(仮名)が登場してからの無敵感が最高なんです。 ネット怪談界のゴーストバスターとして知られる、寺生まれのTさんのような安心安全っぷり。 この特大の変化球は、きっとあなたのホラー映画史に刻み込まれるはず。
ウィリーズ・ワンダーランド
- 制作年:
- 2020年

廃墟となったテーマパーク、ウィリーズ・ワンダーランドの清掃員として一晩働くことになった主人公。 しかし、そこに放棄されていたアニマルロボットたちは、彼を血祭りにあげるべく、夜な夜な動き出す……。 呪われた殺人ロボットたちの目的とは? この遊園地でかつて何があったのか? ……と、あらすじだけ読むと普通のホラー映画に思えるかもしれませんが、正確な内容はこうです。 「呪われた廃遊園地に閉じ込められたニコケイが無双して、ピンボールでハイになるだけ」 おわかりいただけただろうか。 実はホラー映画の皮を被った、無双アクションなんですね。 「ホラー映画=怖いもの」という常識を覆すのに最適な楽しい一本ですよ!