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『HERE 時を越えて』公開記念、変幻自在のオスカー俳優トム・ハンクスの軌跡

『HERE 時を越えて』公開記念、変幻自在のオスカー俳優トム・ハンクスの軌跡

第67回アカデミー賞作品賞や主演男優賞など、計6部門を受賞した名作『フォレスト・ガンプ 一期一会』。 主演のトム・ハンクス、共演のロビン・ライトがロバート・ゼメキス監督のもと再集結し、新たな感動ドラマ『HERE 時を越えて』を生み出した(4月4日より全国公開)。 本作は、ある地点にカメラを固定し、その場所に生きる様々な世代の家族と彼らの生き方を映し出す物語。 トム&ロビンは夫婦役となり、出会いから惹かれ合いカップルとして付き合い、結婚し老年期を迎えるまでの10代~70代まで、人生の紆余曲折を存分に見せてくれた。 トム・ハンクスといえば、前述の通りオスカーも二度受賞した希代の演技派俳優として知られる。 彼がこれまで演じた役柄・作品はバラエティーに富んだものばかり。 今年で69歳を迎え、70を目前にしてもまだまだ輝き続ける名優の軌跡をたどりたい。

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  • 作成日時:
    2025/03/28 16:24

フォレスト・ガンプ 一期一会

制作年: 
1994年
フォレスト・ガンプ 一期一会

トム・ハンクスが『フィラデルフィア』に続き2年連続でアカデミー賞主演男優賞受賞という快挙に至った作品。それまでコメディ路線が得意とされていたハンクスのキャリアの上でも、『フィラデルフィア』とともに、その後の出演作品の傾向や役柄の幅などが一気に広がり、演技派として頭角を現した決定打となった。 人より知能指数は劣るものの、純粋で真面目&やさしい心を持ったフォレスト・ガンプ(ハンクス)が主人公。ガンプが幼少期から成人し大人になり、ドラマティックな人生をたどるまでを50~80年代のアメリカの歴史を背景に追う成長譚。ガンプの前を向いて真っすぐに生きるさまを、ハンクスがしっかりと体現。持ち前の身体能力を生かしてハンディをものともせず、壁を壊して進む姿が、観る者の心を温かく包んでくれる。 ロビン・ライト演じる幼馴染のジェニーとの恋とそのゆくえ、また、生涯の戦友となったダン中尉(ゲイリー・シニーズ)とのエピソードも胸を熱くさせる。

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めぐり逢えたら

制作年: 
1993年
めぐり逢えたら

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ターミナル

制作年: 
2004年
ターミナル

パスポートが無効となり、空港に閉じ込められてしまったビクター(トム・ハンクス)の空港での生活を描いた映画。監督はスティーブン・スピルバーグ。スピルバーグ監督とハンクスは『プライベート・ライアン』をはじめ、数々の作品でタッグを組んでいるが、本作でも阿吽の呼吸を感じさせた。 アメリカを訪れようと離陸したビクターは、直後に母国が実質消滅したことで入国できないトラブルに見舞われる。ジョン・F・ケネディ国際空港内で長期間過ごすことになったビクターは、ターミナル内で働く人々との出会いを通じ、自分の居場所を作っていくのだ。 本作でハンクスが話している母国語とされる“クラコウジア語”はほぼアドリブだというから舌を巻く。英語がまったくわからない設定で、徐々に英語を覚えて周りとコミュニケーションを取っていくハンクスの技術面もさることながら、澄んだ瞳の美しさが心に迫り、自然とビクターを応援してしまう。 ハンクスの軽妙さもいかんなく発揮され、シリアスとのコメディのバランスが絶妙。まさに水を得た魚状態の名演で、隠れた名作と言える。

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オットーという男

制作年: 
2022年
オットーという男

トム・ハンクスが妻に先立たれた気難しいおじいさんを演じた、近年の代表作(2023年公開)。オットー(ハンクス)はいつもご機嫌斜めで曲がったことが大嫌い。近所からも近寄りがたく思われているが、向かいの家に越してきたおせっかいの奥さん・マリソル一家と関わりを持ったことから、オットーの生活に変化が訪れていく。 どうして彼がこんなに人に心を閉ざし、偏屈じじいになっていったのか、映画の構成により解明されていく。最愛の妻との出会い、バラ色の生活、容赦なく遅いかかってきた悲惨な出来事……。亡き妻しか見えていなかったオットーが、マルソルや妻の元教え子のトランスジェンダー・マルコムとの関わりで、生きることをもう一度見つめ直そうと踏み出すまでが、無理なく描かれる。 頑として譲らなかったオットーが少しずつ変わっていく様子を、ハンクスがいぶし銀の演技でみせる。年を重ねて、たたずまいで哀愁やすごみさえ感じさせるあたり、レジェンドの誇りさえ漂わせた。ちなみに、回想シーンの若きオットーは、ハンクスの次男トルーマン・ハンクスが演じているのでお楽しみに。

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