
????️ちょいテロリスト殲滅してアメリカ助けてくるわ!
なぜか深夜になると観たい映画にであう機会が多い。昨晩も見終わったのが3時、厳密には今朝になるのか。『エンド・オブ・ホワイトハウス』(2013年公開)をポチッとしてみた。主演はジェラルド・バトラー。監督はアントワーン・フークア。タイトルからしてインパクト大だが、その内容も期待を裏切らない。ホワイトハウスという、アメリカの権威の象徴であり絶対に陥落してはならない場所が、わずか13分でテロリストに制圧されるという前代未聞の設定。 まぁ驚いたのが、マイク・バニングという男の"無敵感"と、ホワイトハウスという鉄壁の象徴がこんなにもあっさりと占拠されてしまうという現実味ある描写への驚愕である。 まず、ジェラルド・バトラー演じる主人公マイク・バニングの存在感。彼は元シークレットサービスの精鋭であり、物語の冒頭ではすでに現役を退いている。しかし、ひょんなことからホワイトハウスで発生したテロ事件に巻き込まれ、「ちょっとテロリスト倒してくるわ」的なノリで一人で乗り込んでいく。あまりに衝動的だが、実力は本物。スマートにテロリストたちを一人ずつ葬っていく。 特筆すべきは、彼が臆することなく、冷静に、しかも次々と敵を殲滅していく様子である。敵は北朝鮮のテロリストたち。現実の国際関係を反映させた設定であり、作中の政治的な緊張感にも説得力がある。中でも、バニングが敵の心理を読み、次の行動を予測しながら逐一対応していく戦術眼は見事。 物語の要は、ホワイトハウスが占拠される"その13分"である。なぜ13分という時間設定なのかは明かされていないが、それだけ短時間で制圧されることで、国家権力の脆さ、あるいは想定外への無防備さを痛烈に浮き彫りにする。この描写があまりにもリアルであったため、「実際にこのようなテロが明日起きても不思議ではない」とも感じる。 単なるフィクションの範疇を超えている。むしろ、こうした映画が実際のテロリストにインスピレーションを与える可能性すらある。実際にホワイトハウスを占拠しようと企むなら、わざと"公式サイト"風にドメインを違法取得し、事前に予告するという情報戦もありうる。なにげに検索し「公式サイト」をクリックしたら、映画のタイトルを冠したドメイン(https://end-of-whitehouse.com/)は現在560USドルで売り出されているという事実が、それを皮肉っているようにも見える。 バニングの行動を見ていると、「もし現実にこんな人物がいたら、国家は一人の英雄に頼るしかなくなるのでは?」という危うさも感じる。国家というシステムが機能停止した瞬間、最終的に事態を収束させるのは個人力である、という点において本作は極めてラディカル。 この作品は、『エンド・オブ・キングダム』(16)、『エンド・オブ・ステイツ』(19)と続く3部作の第一作でもある。そして、第4作目の企画も進行中だそう。シリーズを通して描かれるのは、国家の象徴(首脳、権威、制度)が何者かに脅かされたとき、人間はどう対応するかという問いでもある。 テロリズムはもちろん肯定されるべきものではない。だが本作を観ると、暴力によってしか現状を変えられない、もしくは暴力こそが唯一の解決手段になってしまうという構造そのものの危険性が見えてくる。つまり、国家もまた脆弱であり、機能不全に陥ればいとも簡単に乗っ取られてしまう。その過程を描いた本作は、一種の警告であると同時に、破壊への魅力を描いたフィクションでもある。 ここで「テロの肯定」と聞くと語弊があるかもしれないが、本作においてテロは、体制がいかに脆く、一極集中がいかに危ういかを浮き彫りにする鏡のような存在である。テロを"肯定"するのではなく、"存在意義を持たせてしまう社会構造"そのものに目を向けさせるという点で、極めて社会派の作品であると言える。 また、バニングというキャラクターには、旧来のヒーロー像、すなわち「一人で世界を救う男」の神話が色濃く反映されている。これはアメリカ映画の伝統でもあるが、それが「ホワイトハウスの占拠」という舞台で極限まで研ぎ澄まされている点が、本作の魅力でもある。 総じて、『エンド・オブ・ホワイトハウス』はただのアクション映画ではない。テロリズム、国家権力、個人の力、情報戦、そして社会的脆弱性という多層的なテーマが絡み合い、観る者に様々な問いを投げかけてくる作品に仕上がっている。 ホワイトハウスという"絶対に落ちないはずの場所"が落ちたとき、人は何を思うのか。その問いこそが、この映画の核心かもしれない。 さて今日から明日にかけて『エンド・オブ・キングダム』(16)を観るか迷うが、私の中のバニングが観ろと言っているので、3日連続「エンド・オブ」シリーズで寝不足決定。 ■おすすめしている作品 ①エンド・オブ・ホワイトハウス https://play.rakuten.co.jp/content/7966 編集担当:ピンク・パンダーX
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- 作成日時:
- 2025/04/23 11:35
エンド・オブ・ホワイトハウス
- 制作年:
- 2013年
ホワイトハウスが13分で占拠される。そんな衝撃展開から始まるアクション映画『エンド・オブ・ホワイトハウス』。元シークレットサービスのバニング(ジェラルド・バトラー)が「ちょっとテロリスト殲滅してくるわ」くらいのノリでアメリカを救う、痛快な一作です。頭を空っぽにして観られる王道アクションでテンポ良く楽しめる作品。








