
佐々木蔵之介と中川大志に聞く、おすすめ映画から俳優論まで
2026年7月11日にRエンタメディアで公開された記事の転載です。 【元記事】 https://news.tv.rakuten.co.jp/2026/07/int-sasaki-nakagawa02.html ---------------- 7月19日(日)22:00からスタートする連続ドラマW-30『ALIUS -特定事象捜査ファイル-』で主演を務める佐々木蔵之介と共演の中川大志。 今回、彼らが演じるのは、昔気質の孤高の刑事・佐野(佐々木)と、科学のみを信じる科警研の研究員・神崎(中川)。ある猟奇殺人事件をきっかけに二人はバディを組むことになり、複雑に絡み合った連続殺人の全容に迫っていく。しかし、最後に待っていたのは想像だにしなかった結末だった。彼らの前に立ちふさがる新たな人類「ALIUS」(アリウス)とは……。 そんな二人のインタビューを前後編に渡ってお届け。前編ではドラマの見どころを、後編ではRエンタメディア読者にオススメのエンタメ作品、そして俳優としての未来について語ってもらった。 (文・中村裕一、撮影・中川容邦) ---------------- インタビュー前編はこちら>> https://play.rakuten.co.jp/article/5875
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- 作成日時:
- 2026/07/17 13:35
- 更新日時:
- 2026/07/17 13:40
ルパン三世 カリオストロの城
ーー話は変わりますが、今回、Rエンタメディアの読者のみなさんに、お二人からオススメのエンタメ作品をピックアップしてください。 佐々木:『ルパン三世 カリオストロの城』(1979年)ですね。子どもの頃、父親が映画館に連れてってくれた思い出があって。あと『がんばれ!ベアーズ』(1976年)。 父と映画を観に行くことってあまりなかったんですが、『カリオストロ〜』はそのうちの1つだからすごく印象に残っています。テレビでも何度も放送されてますし、そのたびに「これ連れてもうて見たやつやな」と、途中からでも見たりして。いつ見てもどこ見ても楽しくて面白い作品ですよね。 ーー『カリオストロ〜』で具体的に印象に残っているシーンはありますか? 佐々木:最後に時計台が崩れていくシーンが記憶に残ってます。どこか現実のものとして見ている自分がいるというか、それだけ作品世界に没頭してしまっていたのでしょうね。完全にリアルなものとして受け止めて見てました。 『カリオストロ〜』は子どもが親に連れてってもらえるアニメですよね。深いものがある作品だからこそ父も連れていってくれたと思うし、だから何回も見てしまうんだろうなって。 中川:僕も『カリオストロ〜』すごい好きで、小さいときよく見てました。
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ーーでは、中川さんのオススメは? 中川:『I am Sam アイ・アム・サム』(2001年)です。ショーン・ペン演じる知的障害を抱えた父親とルーシーという娘の話で、年始に家族で集まったとき、姉の娘、僕にとって姪っ子ですけど、サムがうまくいかなかったときやミスしたときにフォローするルーシーの姿が自分の娘と重なるんだよね、という話を姉から聞かされて。 そのとき、こんなこと初めてでしたけど、まだ見てもいない映画のあらすじを聞いてめっちゃくちゃ泣いてしまって。聞いただけで、人の話だけで、こんなに泣ける?っていうぐらい。 先日、やっと映画を見ることができたんです。もちろんすごく感動しましたけど、親になってから見てもまた感じ方が全然違うのだろうなと思いました。あとはもうショーン・ペンの演技がすごかったですね。心の機微の表現というか。 ーー私も見て感動した作品です。ネタバレになるので詳しく言えませんが、ラストシーンはどう解釈していますか? 中川:終盤、ルーシーが里親に預けられて暮らすけど、近くに引っ越してきたサムに会いたくて毎晩、家を抜け出すんですよね。なので、僕は里親の人たちがもうサムにはかなわないって思ったのかなって。そして最後はサムのもとに帰ってきた、という解釈をしています。 ーーでは、中川さんのなかではハッピーエンドですか。 中川:そうですね。映像だけで締めくくっていて、あまり説明しすぎないところもまたよかったです。 ーー最後になりますが、エンタテインメントには人の心を動かす力があると思います。まさにその一翼を担うお二人は、これから先どういう仕事をして、どういうことをやっていきたいですか? 中川:未来のことでしたら「AIにはできない仕事をする」ということですね。 ーー生身の人間として血の通った演技を見せていきたいと。 中川:今はスマホを開くだけでいろんな映像が自動的に流れてくる時代じゃないですか。切り抜き動画とか。僕たちの世代からすると、CDとかレコードとかで音楽を聴くっていうアナログなことが逆に新鮮だったりするんです。映画館に足を運ぶこと、劇場で演劇を観ることもそうですけど、人が心を動かされる瞬間って、それを体感した人にしか味わえないものだと思うし、自分もそこが好きで俳優をやっているところもあるので。受け取ってくださる方たちを信じて、これからもやり続けたいなって思います。 ーー佐々木さんはいかがですか。 佐々木:僕たちはエンタテインメントのなかで「嘘をつく仕事」をしてるんですけど、その現場ごとに「嘘ではない瞬間」というものが確実にあるんですよ。自分はそこを目指していきたい。 そのためには奇跡が起こり続けなければいけないと思いますが、その奇跡を起こすために僕たちは日々、稽古をしているわけで。嘘じゃない瞬間を撮られたい。フィクションをやってるんですけど、嘘じゃない瞬間を目指していきたいなと。 ーーまさに虚構のなかの真実ですね。 佐々木:それはカメラのアングルだったり、セットや天候だったり、いろいろな要素にもよりますけど、演技という嘘をついてるけど、嘘じゃない瞬間は絶対にあるんです。 嘘じゃなかったよね、今、本物みたいに思った、というのを僕たちは目指してる。その瞬間をこれからもできるだけ現場でつくり続けていきたいです。
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