• Rakuten PLAY
【休載中に見直したい】コナン映画第2弾!14番目の標的が描いた「小五郎の真実」を深掘

【休載中に見直したい】コナン映画第2弾!14番目の標的が描いた「小五郎の真実」を深掘

「おじさんの本当の凄さを、ボクたちはまだ知らなかった」 2026年9月までの長期休載に入った『名探偵コナン』。 劇場版復習シリーズ第2弾として今回ご紹介するのは、1998年公開の『名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)』です。 第1作の成功を受け、よりサスペンスフルに、さらに毛利家の過去という重厚な人間ドラマを絡めた本作。 小五郎の「刑事時代の顔」を知る上で、これほど重要な作品はありません。 今回は、トランプになぞらえた連続殺人の謎と、小五郎が守りたかった「愛」についてがっつり深掘り考察します。 ―――――――――― ◆『14番目の標的』を読み解く3つの決定的視点 1.『沢木公平という「味覚を失った」犯人:ソムリエの誇りと絶望』 【考察:あまりに切なく、あまりに自分勝手な動機。美学が狂気に変わる時】 本作の犯人、ソムリエの沢木公平。彼は、自身のプライドを傷つけた者たち、さらに事故によって自身の「味覚」を奪った者たちを、トランプの数字(13から1まで)になぞらえて次々と抹殺しようとします。 ※ネタバレあり:彼が最も憎んでいたのは、自身の味覚を奪うきっかけとなったプロゴルファーの辻弘樹。 沢木は、ソムリエとして命とも言える舌を失った絶望を、殺意へと変えていきました。小五郎の知り合いである村上丈を利用し、罪をなすりつけようとした周到な計画。 しかし、その根底にあるのは「完璧なワインを提供できない自分」への許せなさでした。 この「プロとしての歪んだ美学」は、劇場版コナンにおける犯人像の深みを一層増させました。 2.『刑事・毛利小五郎の「伝説の銃弾」:なぜ彼は英理を撃ったのか』 【考察:語り継がれる衝撃の過去。蘭が抱き続けた「父への不信感」の終焉】 本作の核となるのは、10年前、小五郎が人質になった英理(蘭の母)を銃撃し、それが原因で刑事を辞め、別居に至ったというエピソードです。蘭は、父が母を見捨てたのだと信じ込んでいました。 ※ネタバレあり:物語のクライマックス、同様の状況に陥ったコナン(新一)が、小五郎の真意に気づきます。 小五郎は英理を傷つけるために撃ったのではなく、足を負傷させることで「犯人の足手まとい」にし、人質としての価値を奪うことで彼女の命を救ったのです。 小五郎の圧倒的な射撃技術と、愛する人を守るための「冷徹なまでの正解」。 この真実が明かされた瞬間、小五郎という男の格好良さが爆発しました。 3.『14番目の標的:工藤新一(1)を超えた、最後の「ターゲット」』 トランプの数字(Kの13からAの1まで)が順に狙われる中、最後に残されたのは「1(A)」を名前に持つ工藤新一。 しかし、タイトルの『14番目の標的』が指すのは、犯人の計画にはなかった想定外の14番目の存在――他ならぬ江戸川コナン自身ではないでしょうか。 ※ネタバレあり:水没する海底レストランという閉鎖空間での決戦。コナンは小五郎の過去をなぞるように、人質になった蘭を救うために銃を手に取ります。 圧倒的なプレッシャーの中、小五郎の真意を完全に理解したコナンは、涙を呑んで自らの意志で引き金を引きます。 銃撃の衝撃と恐怖の中、意識が朦朧とする蘭は、コナンの姿に新一の面影を重ねるのです ―――――――――― ◆テーマ:14番目の標的が描いた「プロの誇りと家族の愛」 本作に共通するのは、自分の仕事に誇りを持つプロフェッショナルたちの姿です。ソムリエとして道を誤った沢木と、刑事として最善を尽くした小五郎。その対比が、物語に深いテーマ性を与えています。 こだま兼嗣監督による、海底レストランという豪華絢爛かつ閉塞感のある舞台設定。大野克夫氏による、サスペンスを盛り上げる重厚なBGM。さらに、毛利家の絆が再び結ばれる(完全ではありませんが)感動のラスト。 第2作目にして、劇場版コナンの「エンターテインメントとしての完成形」が提示されました。 ◆視聴ポイント 劇中に登場する「ワイン」の描写と、小五郎の「射撃シーン」の作画に注目してください。当時の手描きアニメならではの質感と、緊張感溢れるカメラワーク。 この第2作目を視聴して、小五郎の刑事時代の熱き魂を体感してみてください。 劇場版の深淵は、まだまだここからです。 ―――――――――――

  • たくさんの「いいね」ありがとう!

    92

  • 作成日時
    2026/07/18 16:02
    更新日時
    2026/07/19 09:35

劇場版 名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)

総合評価:3.3制作年:1998年制作国:日本再生時間:-
配信中:
ディズニープラスU-NEXTHuluDMM TVABEMA
このページからお申込みで楽天ポイントGET!
詳細はこちら

劇場版シリーズ第2弾として、ファンの間でも根強い人気を誇る本格ミステリーです。物語は、目暮警部、妃英理、阿笠博士といった、毛利小五郎に近い人物たちが次々と襲撃される衝撃の展開から幕を開けます。現場に残されていたのは、トランプに関連する謎の遺留品。犯人は名前に数字を持つ人物を、トランプのカウントダウンになぞらえて標的にしていたのです。 事件が進むにつれ、焦点は小五郎の刑事時代の「ある過去」へと移ります。かつて人質となった妻・英理に向けて小五郎が放った一発の銃弾。なぜ彼は引き金を引いたのか。その真実を知り、父への不信感に揺れる蘭の心の葛藤が、物語に深いエモーショナルな彩りを添えます。 見どころは、巨大な海上レストラン「アクアクリスタル」を舞台にした壮大なクライマックスです。逃げ場のない海中施設で繰り広げられる犯人との知恵比べと、刻一刻と迫る爆破の恐怖。極限状態の中でコナンが導き出す「14番目の標的」の正体とは一体誰なのか。 監督のこだま兼嗣氏による、緻密な伏線回収と映画ならではのスケール感が見事に融合した一作です。小五郎の過去と現在の事件が交錯し、最後に明かされる「銃弾の真意」に、誰もが胸を熱くすることでしょう。トランプに隠された残酷なゲームの終着点を、ぜひその目で見届けてください。

この記事がよかったら「いいね」

たくさんの「いいね」ありがとう!

92

あなたが見た作品の記事を書いてみませんか?
友達やSNSにシェアしよう!

©1998 青山剛昌/小学館・読売テレビ・ユニバーサル ミュージック・小学館プロダクション・東宝・TMS

出典
*1 MOVIE WALKER PRESS (https://press.moviewalker.jp/mv30839/) 取得日:2026/4/7

※本ページに掲載された情報は、著作権法32条の定める適法な引用の範囲内で使用しています。

  1. 本記事の感想は個人の意見です。
  2. 作品情報は投稿時点のものであり、内容が変更・終了している場合があります。
  3. 公式情報などもあわせてご確認ください。
  4. 利用規約に反する内容は、削除されることがあります。
この記事を報告する