
君が180度変えた僕の世界。目には見えない痛みや苦しみを救う一筋の光を描く作品。
今回紹介させていただくのは、『僕と頭の中の落書きたち(2020)』。 「感情の襞を見事に捉えている」と評価を受けた本作。 夢に向かう矢先に統合失調症になったAdamと芯が強い女の子Mayaの青春物語。 目には見えない闇と、何気ない日常をユーモアと愛で包んで、心を温かさで満たしてくれる。 誰かに恋をして、未来への夢を描いて、ただ普通の日々を生きたい...... そんな願いでさえも簡単には叶ってくれないことがある。 普段は映画を観ても涙が溢れないという方も、きっと過呼吸レベルで泣ける。 目が腫れてしまうから休みの日に観てほしい。
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- 作成日時:
- 2025/04/26 19:59
僕と頭の中の落書きたち
- 制作年:
- 2020年

幻覚や幻聴といった病に苛まれながらもみんなと同じように生きようとする、統合失調症を抱える彼の物語。 誰からも理解されないという孤独と、病による妄想に陥れられる感覚と戦いながら生きる姿、そして家族のひたむきな愛に胸を打たれる。 周りの冷ややかな視線を感じて自分が一体何者なのかを見失ったとしても、「大切な存在」を1人でも思い出せたとしたら、少し心が軽くなるかもしれない。 彼の振る舞いからは、何かと向き合うには自分の弱さを認めなければいけないというメッセージが伝わってくるはず。 この作品は、統合失調症についてだけでなく、10代で抱える葛藤や心に潜む闇にそっと寄り添う映画。 暗いのにポップで、辛いけど温かい。そんな感覚をこの映画を観て味わってほしい。