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『教皇選挙』関連オススメ映画

『教皇選挙』関連オススメ映画

昨今のニュースを眺めていると、世界のリーダーシップが大きく揺れ動いているなぁ、としみじみ感じる今日この頃。 世界に14億人いるカトリック教徒のトップが誰になるのか? とりわけ、5月7日からバチカン市国で実施された、ローマ・カトリック教会の新しい教皇を決める選挙、「コンクラーベ」には、世界中から多くの注目が集まりました。 昨日決定したばかりの新教皇は史上初、アメリカ出身のロバート・フランシス・プレボスト枢機卿が選ばれたとのこと。英語だけでなくスペイン語・イタリア語を操り、長らくペルーで活躍されていた枢機卿とのことです。新教皇名は、レオ14世。新教皇の誕生に、世界中の著名人から祝福のメッセージが寄せられています。 今回は映画『教皇選挙』の影響もあり、多くのメディアで取り上げられていた「コンクラーベ」。キリスト教になじみのない方だと、この言葉を初めて聞いた方も多いのではないでしょうか? 筆者は初めてこの「コンクラーベ」という言葉を聞いた時、日本語の「根比べ」と一緒?と勘違いをしていました。外部との通信を遮断され、教会に幽閉されて選挙を行うのですから、日本語の「根比べ」はここから来ているのかもなぁ?なんて勝手に思っていたのですが、「コンクラーベ」の語源はラテン語の「cum clave(鍵をかけて)」。この文字通りに、選挙に参加する枢機卿たちを「鍵付きの部屋」に閉じ込めて行う選挙方式のことを意味するそう。一方、日本語の「根比べ」は仏教用語の忍耐を表す「根」から来ているようで、この2つの言葉、音は似ていますが、語源は別物、両者はまったく関係がないようです(笑) 今回の「コンクラーベ」では、80歳未満の枢機卿133名がシスティーナ礼拝堂に集まり、新教皇を選ぶまで外部との連絡を絶ち、投票を続けたとのこと。現代でも古典的な方法で執り行われるこの選挙。開票後はストーブで投票用紙を燃やし不正を防止、1800年代から続くとされる結果を知らせる煙のサイン(煙突からでる煙が、黒煙だったら未決定、白煙だったら決定)が、チャペルの屋根から立ちのぼることで外にいるカトリック教徒にその結果を伝えます。 私は、この選挙が決まった時、本当の「コンクラーベ」が始まる前に一度、疑似体験してみたい!と思い、話題の映画『教皇選挙』のチケットをなんとか手に入れ、鑑賞してきたのですがその選挙の緊張感たるや、ドキドキしながら固唾を呑んで見守りました。 実際の「コンクラーベ」が始まって以降は、国を超え、他宗教も巻き込んで影響を及ぼすことになるローマ教皇の選挙の行方を見守るために、ときおりライブ配信を覗いていたのですが、大勢の人がバチカン市国に集まり、サン・ピエトロ大聖堂の屋根から伸びる煙突の煙にため息をつく人達の姿を眺めていると、そこにローマの長い歴史を感じずにはいられず、その存在の偉大さを改めて認識させられました。 重厚な扉が閉められた瞬間から、外界は完全シャットアウト。バチカンで行われる人類最古の選挙「コンクラーベ」。この記事では長い歴史のある『教皇選挙』に関連した作品を紹介したいと思います。 編集担当:お気楽🕊️ヤマウチ

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  • 作成日時:
    2025/05/09 10:59
    更新日時:
    2025/05/14 16:10

天使と悪魔

制作年: 
2009年
天使と悪魔

『ダ・ヴィンチ・コード』で有名なダン・ブラウンの小説が原作の作品。さきほど説明した「コンクラーベ」の教皇選挙の舞台裏で枢機卿が次々と誘拐され、爆弾がバチカン市国内に仕掛けられるという、天使と悪魔がせめぎ合うスリリングな展開で物語が描かれています。トム・ハンクス演じる、ハーバード大学の宗教学者ロバート教授が『ダ・ヴィンチ・コード』でおなじみの暗号解読テクを駆使して奔走し、礼拝堂の隠し通路や古地図を見つけだし秘密を解読していく…謎解き好きの方にもおすすめの作品です!

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クローズド・ガーデン

制作年: 
2017年
クローズド・ガーデン

コンクラーベでは枢機卿ばかりに注目が集まりがちですが、映画『教皇選挙』を観ると、あの壮大な儀式の裏では、多くのシスターたちが食事の準備などを通じて枢機卿を支えていることがわかります。彼女たちは「キリストの花嫁」として修道院で生活しており、そこもコンクラーベ同様、外界から隔絶され閉ざされた世界となっています。本作は、厳格な保守派の修道院長と17歳の少女がその閉鎖空間で抱える葛藤を描いた青春物語の要素が強く、今回の趣旨とは少し違う作品ではあるのですが、キリスト教を題材にした作品の中でシスターの生活を垣間見ることができる、貴重な一本となっており、枢機卿だけでなくシスターの存在が気になった方におすすめできる作品です。

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聖書の「掟」で知るキリスト教の世界

制作年: 
2014年
聖書の「掟」で知るキリスト教の世界

呪い、戦争、奴隷、酒…。一見ばらばらのテーマが、実はすべて聖書の戒律とつながっている。その謎を紐解く鍵は、十戒に加えて約700も存在するといわれる聖書の「掟」の歴史にあります。 このドキュメンタリーは、キリスト教がなぜこれほど多岐にわたるルールを定めたのかを、大学教授の丁寧な解説とともに映像でわかりやすく理解することができる作品です。それぞれの社会的役割と戒律の関係が次々と明らかになり、なるほどぉ~!と思わず頷く発見が多くあります。聖書を入口に古代ローマ世界へと視野が広がるため、歴史好きの方にも強くおすすめできる作品です。

聖書の「掟」で知るキリスト教の世界の詳細を見る
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