
『ALIUS -特定事象捜査ファイル-』の注目ポイント
地上波のドラマは、様々なスポンサーの意向を反映しなけらばいけないので、凡庸な絵作りになりがち。WOWOWのオリジナルドラマはその点、非常に良い。今回も期待してます。
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- 作成日時:
- 2026/07/27 15:58
ALIUS -特定事象捜査ファイル-
『ALIUS -特定事象捜査ファイル-』の注目ポイント ウィリアム・ワイラー監督の『ミニヴァー夫人』『我等の生涯の最良の年』『女相続人』を続けて観た直後に、『ALIUS』第1話を視聴した感想です。 ワイラーは、パンフォーカス(ディープフォーカス)撮影を駆使した演出で知られる名匠です。手前から奥まで画面の隅々にピントを合わせることで、ひとつの画面の中に複数の物語を同時に存在させます。観客は画面のあらゆる位置で起きている人物の動きを追おうとするため、自然と集中を強いられます。 (凡庸な演出なら、ただカットを割って場面転換を繰り返すだけでしょう。) この“考え抜かれたパンフォーカス”に気づくと、ワイラー作品は一段と面白く感じられます。 そんな“ワイラー脳”のまま『ALIUS』第1話を観たところ、画作りの方向性がまったく逆で驚きました。ほとんどの場面で画面の四隅に障害物が置かれ、そこが大きくボケています。パンフォーカスとは真逆のアプローチで、まるで観客が事件現場を物陰から覗き見しているような、見たいのに見てはいけないような感覚を生み出しています。これは非常に巧みだと感じました。 視聴前は『X-ファイル』のような“超常現象バディもの”を想像していましたが、演出の方向性はむしろデヴィッド・フィンチャーの『セブン』に近いと思います。『セブン』では、ブラッド・ピットの妻役グウィネス・パルトローが物語の重要な鍵を握っていました。『ALIUS』でも、佐々木蔵之介の元妻役・坂井真紀が同様に重要な役割を担っています。 そうなると、科警研から出向している中川大志の役どころが“ただの脇役”で終わるはずがありません。『セブン』では、ブラッド・ピットの相棒であるモーガン・フリーマンに「もしかして彼が犯人なのでは?」という匂わせがありました。中川大志の立ち位置も、どこかそのモーガン・フリーマン的な役回りを思わせます。
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