
目黒蓮を語ろう。映画編
目黒蓮という人を見ていると、ドラマだけでなく映画でもずいぶん幅の広い役を任されているなと感じる。アイドル映画の一員から始まり、純愛系の主演、アクション大作、そして体型まで変えての怪演まで、振れ幅がどんどん広がっている。今回はその映画出演作を、公開順に振り返ってみたい。 最初に目を引くのは『おそ松さん』(2022年3月25日公開)。六つ子の兄弟を描く人気アニメの実写映画化で、Snow Manとして主演、目黒はチョロ松役を演じている。グループでの実写化という特殊な立ち位置ながら、ここが目黒蓮の映画キャリアの出発点になっている。 同じ年の『月の満ち欠け』(2022年12月2日公開)では三角哲彦役で出演。大泉洋、有村架純、柴咲コウらと共演し、生まれ変わりをめぐる人間関係を描く「数奇な愛の物語」に加わっている。実力派が揃うシリアスな群像劇に加わったことで、また違う顔を見せていた印象がある。 そして翌年の『わたしの幸せな結婚』(2023年3月17日公開)。今田美桜と共演し、久堂清霞役を演じたこの作品は、目黒蓮にとって映画単独初主演という節目の一本だった。同名小説の実写化として、和のテイストを纏った清霞という役どころは、それまでとはまた違う静かな存在感を求められる役だったはずだ。 『劇場版 トリリオンゲーム』(2025年2月14日公開)は、テレビドラマの劇場版として天王寺陽(ハル)役で主演。今田美桜、福本莉子、吉川晃司らドラマ組がそのまま続投しているので、ドラマを追いかけていた人にとっては答え合わせのような一本になっている。 『ほどなく、お別れです』(2026年2月6日公開)では浜辺美波とW主演。漆原礼二役を演じ、三木孝浩監督による同名小説の映画化に挑んでいる。『教場 Requiem』(2026年2月20日公開)では杣利希斗役で出演し、木村拓哉主演の人気シリーズ「教場」の劇場版にも名を連ねた。 個人的に一番気になっているのは『SAKAMOTO DAYS』(2026年4月29日公開)だ。福田雄一監督による人気漫画の実写化で、坂本太郎役を主演で演じている。ふくよかな坂本と、かつてのスマートな坂本という、体型まで変えての演じ分けが求められる役どころで、ここまでのフィルモグラフィの中でもいちばん「怪演」に近い挑戦だったんじゃないかと思う。 アイドル映画の一員から、純愛系の主演、シリーズものの続投、そして体型を変える大作アクションまで。こうして並べてみると、目黒蓮という俳優が短い期間でどれだけ違う顔を見せてきたかがよく分かる。次にどんな役に挑むのか、映画の方でもまだまだ目が離せない。
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- 作成日時:
- 2026/07/28 14:33
- 更新日時:
- 2026/07/28 14:35
わたしの幸せな結婚
『わたしの幸せな結婚』(2023年) 明治・大正期の日本をモチーフにした帝国を舞台に、異能を受け継ぐ家系が代々「異形」と呼ばれる鬼や妖から人々を守ってきたという世界観の物語。 異能を持たないとされ実家で疎まれ育った斎森美世(今田美桜)は、母の死後、継母と異母妹に虐げられながら、久堂家当主・清霞(目黒蓮)の婚約者候補として送り出される。冷酷と噂されていた清霞だったが、過剰に謝罪ばかりする美世の過去に触れ、「過ぎた謝罪は軽くなる。謝らなくて良い」と声をかけるなど、次第に彼女を気遣い愛情を抱いていく。 目黒蓮にとって映画単独初主演という節目の作品で、公開初日から3日間で動員47万9700人、興行収入6億5400万円を記録し、映画動員ランキング1位を獲得した。この演技で第15回TAMA映画賞最優秀新進男優賞も受賞している。
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『SAKAMOTO DAYS』(2026年) 原作漫画の坂本太郎は「元・伝説の殺し屋」。ある女性との出会いをきっかけに引退し、東京郊外で「坂本商店」という個人商店を営みながら、愛する家族との穏やかな暮らしを守るために再び戦う羽目になるという物語だ。 見た目はふくよかな中年男性だが、戦闘時にはカロリー消費で一時的にスリムな姿に戻るという設定で、「武器の性能に頼るのは三流の証」という信条のもと、身の回りの道具を使って戦うスタイルが持ち味。 目黒蓮はこのふくよかな坂本とキレのあるアクションを演じ分け、公式でも「坂本のふくよかな姿でのキレキレアクション」として特報が組まれた。 監督・脚本は福田雄一、高橋文哉や上戸彩ら実力派が脇を固め、主題歌はSnow Manの「BANG!!」。
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