
マイ・フィクション感想|妻に忘れられた夫の恐怖に、4話で言葉を失った
帰り着いた我が家で、妻にまったく覚えられていない。そんな出だしから、一気に引き込まれました。 「マイ・フィクション」は、事件件数ゼロを誇る町・森沼ネクスタウンで介護士として働く伊川正樹(玉森裕太)の物語です。ある日、事故に遭って目覚めると、妻・真弓(宮澤エマ)にも同僚にも自分の存在が抜け落ちていて、しかも別の誰かが「伊川正樹」として暮らしている。自分の記憶が正しいのか、それとも世界のほうが正しいのか。手がかりをつかんだと思った矢先に、また足元が崩れていく。同じ場所をぐるぐる回っているような感覚が、静かに背筋を凍らせてきます。4話まで一気に駆け抜けたところで、この記事を書いています。
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- 作成日時:
- 2026/07/28 18:31
マイ・フィクション
「自分が自分である」ことの証明が、こんなに難しいとは 4話を観終えて、しばらくスマホを置けませんでした。 玉森裕太さん演じる正樹が、第4話であるひとつの「事実」を突きつけられる場面。あそこで、それまで積み上げてきた「正樹は正樹だ」という確信が、音もなく崩れていく感じがしました。正樹自身が一番戸惑っているのに、画面の外にいる自分も同じくらい混乱していて、それがまた怖くて。 物語が進むにつれて、穏やかな夫婦の日常として映っていた序盤の場面が、まるで別の映像に見えてきます。そういう、後の話を観ると前の場面の意味ががらりと変わってしまう怖さが、このドラマには丁寧に仕込まれているんですよね。 観た人のレビューを追っていると、毎話ごとに考察が止まらないという声が多くて、それもよくわかります。由梨(森川葵)が正樹に関わり続ける理由、津村(野村周平)が正樹を追い続ける理由、どちらも「愛情」と呼んでいいのか判断できないまま4話が終わっていて、その宙吊り感がじわじわ続いています。 5話がどこへ向かうのか、まったく見当がつきません。それがまた、たまらないんですけどね。
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