
『踊る大捜査線』9作品放送、室井慎次2部作は地上波初。29年の軌跡を辿る
湾岸署を駆け回る青島俊作から、雪深い秋田で静かな暮らしを送る室井慎次まで。「踊る大捜査線」の長い時間を辿る9作品が、8月15日から順次放送されます。 今回の放送順では、劇場版3作品に『THE LAST TV』『THE FINAL』が続き、真下正義と室井慎次を主人公にしたスピンオフ2作品を経て、10月3日と10日には『室井慎次 敗れざる者』『室井慎次 生き続ける者』を地上波で初放送。9月18日の新作『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』公開の前後に、映画8作品とスペシャルドラマ1作品が放送されます。 青島と室井が交わした、現場の人間が正しいと信じることをできる組織にするという約束。その言葉が、シリーズ開始から29年を迎えた今、どのように受け継がれているのか。放送順に追いながら、もう一度確かめたくなりました。 --- 放送スケジュール 8月15日(土) 21:00~23:30 『踊る大捜査線 THE MOVIE』 8月22日(土) 21:00~23:55 『THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』 9月5日(土) 20:00~23:10 『THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!』 9月12日(土) 21:00~23:10 『THE LAST TV サラリーマン刑事と最後の難事件』 9月19日(土) 21:00~23:35 『THE FINAL 新たなる希望』 9月26日(土) 21:00~23:30 『交渉人 真下正義』 10月1日(木) 21:00~23:28 『容疑者 室井慎次』 10月3日(土) 21:00~23:40 『室井慎次 敗れざる者』※地上波初 10月10日(土) 21:00~23:25 『室井慎次 生き続ける者』※地上波初
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- 作成日時:
- 2026/08/06 12:01
踊る大捜査線
踊る大捜査線 THE MOVIEとして書いています 湾岸署の中で、いくつもの事件が同時に動き始めます。 管内で見つかった不可解な水死体、署内で相次ぐ窃盗、そして警察組織を揺るがす重大事件。別々に見えた出来事が一つの署内で錯綜していく展開に、気づけば画面から目が離せなくなっていました。 織田裕二さん演じる青島が現場を駆け回るほど、柳葉敏郎さん演じる室井との距離の描き方が効いてきます。怒鳴り合うわけでも、なれ合うわけでもない。立場が違うからこそ通じ合う瞬間があり、そこにいつも心をつかまれます。 深津絵里さん演じる恩田すみれのまっすぐな眼差しや、水野美紀さん演じる柏木雪乃の緊張感も印象的です。大きな事件の裏で、一人ひとりが何を恐れ、誰を信じようとしているのかが丁寧に映し出されます。 劇場版になってスケールが広がっても、物語の中心にいるのは、組織の中で働く人たちです。 事件は大きいのに、覚えているのは人の顔ばかり。そのバランスが、今もこの映画を色褪せさせない理由なのだと思います。
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踊る大捜査線の★評価を入力する踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!
観光客でにぎわうお台場で、青島俊作は交通整理や迷子への対応に追われています。その日常のすぐ隣で、猟奇的な事件の気配が動き始めます。 明るい観光地と、少しずつ増していく事件の不穏さ。その温度差にまず引き込まれました。地図に載っていない道路やトンネルまで存在するお台場が、巨大な迷路のように見えてきます。 ネゴシエーターとして犯人との交渉に臨む真下正義の声や、柏木雪乃が強行犯係の一員として捜査に向き合う姿も印象に残ります。そして室井慎次。柳葉敏郎さんが放つ静かな圧が、青島との立場の違いをより際立たせていました。 捜査本部を率いる沖田仁美と、現場で動く青島たちの間には、簡単には埋められない距離があります。誰が指揮を執り、誰の判断を信じるのか。事件が大きくなるほど、組織の中にある息苦しさも膨らんでいきます。 タイトルにもなっている封鎖をめぐる展開は、何度観ても胸が詰まります。 派手な事件の裏側で描かれるのは、組織と現場が同じ方向を向くことの難しさでした。そのもどかしさがあるからこそ、青島たちが一歩を踏み出す瞬間に心が動くのだと思います。
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踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!の★評価を入力する踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!
新湾岸署への引っ越しという、どこか慌ただしくも楽しげな空気。その混乱に紛れるように、嫌な予感が少しずつ広がっていきます。 金庫破りやバスジャックなどの事件が続く中、青島やすみれらの拳銃3丁が盗まれてしまう。日常的な引っ越し作業が、いつの間にか湾岸署を揺るがす事態へ変わっていく展開に、画面から目を離すタイミングを見失いました。 小栗旬さん演じる鳥飼誠一が持ち込む冷たい合理性と、織田裕二さん演じる青島の現場主義がぶつかる会話には、シリーズらしい火花があります。真下正義が、これまでとは異なる立場から湾岸署を見つめる姿にも、以前より大きな責任を担っていることを感じさせます。 そして、和久平八郎の形見である「和久ノート」。本人がそこにいなくても、言葉や教えは確かに湾岸署に残っている。そのことが伝わる場面には、思わず息を止めてしまいました。 和久伸次郎という新しい顔が加わり、篠原夏美も刑事として青島のもとへ戻ってきたことで、湾岸署の空気も少しずつ変わっています。 世代が入れ替わっても受け継がれていくものがある。その感覚を確かめられる一本でした。 ---------------- 『踊る大捜査線 THE LAST TV サラリーマン刑事と最後の難事件』の選択肢がなかったため、下記に追加しました 中国警察から研修で湾岸署に派遣されている王明才の結婚式が開かれることになり、青島俊作は幹事に立候補して、張り切って準備を進めます。 室井や中国側の要人も出席する大きな行事ですが、湾岸署の面々が集まると、準備はなかなか思いどおりには進みません。そこへ国際指名手配中の結婚詐欺師が来日したという情報が入り、結婚式と捜査が同時に動き始めます。 大事件へ向かう緊張感だけでなく、誰が仲人を務めるのか、式をどう進めるのかと右往左往する署員たちの姿が楽しい。事件と日常が地続きになっている、湾岸署らしい空気を久しぶりに味わえます。 『THE FINAL』へ直接つながる物語として観ると、青島やすみれだけでなく、和久伸次郎や真下たちの何気ない言葉にも目が留まります。大きな出来事が起きる前にも、彼らには変わらない日常があったのだと感じられるからです。 湾岸署の人々は、特別なヒーローではありません。式の準備に追われ、仕事に振り回され、それでも誰かのために動こうとする。 次に待つ物語を知っているからこそ、このにぎやかな時間が余計に愛おしく見えてきました。
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踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!の★評価を入力する踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望
真下正義は、自分の家族が事件に巻き込まれても、声を荒らげることなく状況を整理しようとします。 ユースケ・サンタマリアさんの芝居が静かだからこそ、その内側にある動揺の大きさが伝わってきました。 サミット会場で起きた誘拐事件を発端に、警察が押収した拳銃や情報統制をめぐる問題が浮かび上がります。所轄の青島たちには必要な情報が届かず、組織の壁そのものが画面の緊張へ変わっていました。 水野美紀さん演じる雪乃が7年ぶりに姿を見せ、真下と雪乃の息子が事件に巻き込まれることで、真下が背負うものも、これまで以上にはっきりと見えてきます。青島、すみれ、真下、室井。それぞれが違う場所に立ちながら、同じ事件に向き合っていく姿に、シリーズが積み重ねてきた時間を感じました。 正しいことをしたくても、組織の中では簡単に動けない。それでも、そこで立ち止まらないのが青島です。 当時、シリーズの完結編として作られた作品だからこそ、過去の言葉や選択が一つひとつ重く響きます。15年分の時間が、この一本に詰まっているようでした。
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踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望の★評価を入力する交渉人 真下正義
クリスマスイブの東京で、地下鉄の最新鋭実験車両「クモ」が何者かに乗っ取られます。 デートの約束を控えていた真下正義は、室井慎次の指示で現場へ向かい、犯人から交渉の窓口に指名されます。乗降客200万人の安全が脅かされる中、姿の見えない相手と言葉だけを頼りに向き合うことになるのです。 ユースケ・サンタマリアさんの真下は、焦りを過度に表へ出すのではなく、言葉を選ぶ間や声のわずかな揺れによって、追い詰められていく感覚を伝えてきます。言葉を選ぶ間や声のわずかな揺れによって、追い詰められていく感覚を伝えてきます。 寺島進さん演じる木島丈一郎をはじめ、捜査に関わる人々もそれぞれ強い個性を持っています。理屈で状況を読み解く真下と、足を使って現場を探る木島。その違いがあるからこそ、チームとしての面白さが生まれていました。 華やかなクリスマスイブと、日常の足である地下鉄が脅かされる恐怖。その対比が鮮やかです。 青島のように街を走り回らなくても、真下には真下の闘い方がある。そのことを、言葉と声を軸にした芝居で納得させられる一本でした。
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交渉人 真下正義の★評価を入力する容疑者 室井慎次
柳葉敏郎さん演じる室井慎次が、容疑者として東京拘置所に収容されています。 シリーズでは本庁の管理官として捜査を指揮してきた室井が、自ら責任を問われる立場になる。捜査中に起きた出来事をきっかけに逮捕され、警察庁と警視庁の確執に、弁護士を介した法的な攻防までが絡み合っていきます。刑事ドラマというより、重いリーガルサスペンスを観ているようでした。 室井を救おうとするのは、田中麗奈さん演じる若き弁護士・小原久美子。一方、八嶋智人さん演じる灰島秀樹は、警察の不正を暴くという大義を掲げながら室井を追い詰めていきます。 哀川翔さん演じる工藤敬一たち新宿北署の刑事が、室井の姿勢に心を動かされ、自分たちの足で事件を追い始める流れには、シリーズが描いてきた現場の温度が戻ってきます。 青島のいない場所で、室井という人物をじっくり見つめる。そうすることで、いつも寡黙だった彼が何を背負い、何を守ろうとしていたのかが少しずつ見えてきます。 華やかな展開よりも、人を追及する言葉や沈黙が重く響く作品です。「踊る」シリーズの中でも異色ですが、室井を知るうえでは欠かせない一本だと思います。
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容疑者 室井慎次の★評価を入力する室井慎次 敗れざる者
秋田の家の台所で、室井慎次と少年たちが食卓を囲んでいます。 大きな会話はなくても、その静かな時間から、警察を辞めた室井がどんな暮らしを選んだのかが伝わってきました。 室井は、事件によって傷ついた家族を支えながら、それぞれ異なる事情を抱えた少年たちと暮らしています。ところが、家の近くで他殺とみられる遺体を発見し、その第一発見者となったことから、再び過去と向き合うことになります。 福本莉子さん演じる日向杏の登場によって、穏やかだった室井の生活にも不穏な影が差し始めます。齋藤潤さん演じる森貴仁ら少年たちを守ろうとする室井の姿は、父親というより、彼らが背負ってきた記憶ごと引き受けようとする人のように見えました。 1997年に青島と約束を交わしてから27年後を描く本作で、警察組織の中では果たせなかったことを、室井は別の場所で続けようとしています。 それは華々しい改革ではなく、目の前にいる一人を見捨てないことでした。 言葉少なな柳葉さんの芝居から、室井の悔いと優しさが静かににじみます。10月3日の地上波初放送で、その約束が秋田の景色の中にどう残っているのか、あらためて確かめたくなります。
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室井慎次 敗れざる者の★評価を入力する室井慎次 生き続ける者
雪に覆われた秋田の景色には、室井慎次が選んだ暮らしの静けさと厳しさが同時に映っています。 少年たちとの日常を守ろうとする室井ですが、家の近くで発見された遺体が、かつて室井も関わったレインボーブリッジ事件の犯人だと判明し、事件は彼の過去へつながっていきます。警察を離れても事件との縁は切れず、室井は再び、自分が残してきたものと向き合うことになります。 秋田県警本部長となった捜査を進める秋田県警本部長の新城賢太郎や、警視庁捜査一課の刑事・桜章太郎と室井が再び交わることで、室井の現在と警察組織の時間が再び重なっていきます。 一方で、物語の中心にあるのは事件だけではありません。リクが誰と、どこで生きていくのか。過去を抱えたまま、誰かと家族になれるのか。室井は自分の答えを一方的に押しつけるのではなく、彼らが生きる力を持てるよう、そばで向き合い続けます。 かつて室井は、組織を変えることで現場を守ろうとしていました。しかし今の彼は、一人ひとりの未来を守ることで、あの日の約束を果たそうとしているように見えます。 敗れたように見えても、受け継がれていくものはある。 10月10日の地上波初放送まで見届けたとき、室井慎次の物語だけでなく、「踊る大捜査線」が次の時代へ進もうとしていることも感じられそうです。
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