
【編集部厳選】子どもと観たい!おすすめ3作品
「テレビばかり見ないで」と思いつつ、親子の時間を充実させたいあなたへ。編集部が自信を持っておすすめする「子どもと観たい」作品を3つご紹介します!宮崎駿監督が手がけた推理アニメ、愛らしいパンダの生態系を描く感動ドキュメンタリー、そして大人気パウ・パトロールの劇場版。それぞれの作品が育む知性、生命への眼差し、そして家族の絆。この夏、ぜひご家庭で感動を共有してください。 ■おすすめ3作品 ①劇場版 名探偵ホームズ ミセス・ハドソン人質事件の巻/ドーバー海峡の大空中戦の巻 ②パンダフルライフ ③パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー
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- 作成日時:
- 2025/07/30 10:36
劇場版 名探偵ホームズ ミセス・ハドソン人質事件の巻/ドーバー海峡の大空中戦の巻
- 制作年:
- 1986年
🗨️【編集担当:ピンク・パンダーX】 幼少期より、筆者は推理小説を愛してやまなかった。きっかけはシリーズもののジュブナイル推理小説である。決して文章を読むのが好きな方ではなく、読解力が突出してあるわけでもなく、国語の成績も格段良かったわけでもない。しかし、学校の図書室に並ぶ江戸川乱歩の「怪人二十面相」や「時計塔の秘密」など、わかりやすく練られた謎解きは、幼い頭に気兼ねなくフィットし、読むことそのものが遊びにはなった。夏休みの読書感想文といえば、課題図書をそっちのけにし、こうした推理作品を題材にして提出するのが定番であった。 その中でも、特別な存在が「シャーロック・ホームズ」である。アーサー・コナン・ドイルが生み出した名探偵。彼の登場する短編や長編は、小学生にして何度も読み返す対象であり、「赤毛連盟」「六つのナポレオン像」「まだらの紐」「踊る人形」など、その筋書きとロジックを繰り返し楽しんだ。 そもそも「探偵」という響きそのものに魅力があった。虫眼鏡、手帳、鉛筆。近所を舞台に、少年探偵団ごっこ(一人だったかなぁ。記憶にない……)を繰り広げた日々は、今も記憶の中で鮮やかに輝いている。大型犬が永遠に吠え続ける恐怖の家、草に覆われた怪しげな洋館、夕方でも明かりが灯らぬ廃屋風な住居、そして無人のようで誰かが住んでいる気配のあるマンション。エレベーターの階数ボタンを操りながら、仮想の張り込みに興じた自分がいた。今思えばなにも恐怖でも怪しくもなく、小学生探偵時代の目線では好奇心の対象なだけだった。水で溶ける暗号用紙や、誕生日にもらったトランシーバーを携えて、探偵ごっこは続いた。小学生にとって、世界は謎に満ちており、日常こそが最高の推理劇場だった。 当然、アーサー・コナン・ドイル「シャーロック・ホームズ」の延長線上には「三毛猫ホームズ」シリーズや「名探偵コナン」も存在する。赤川次郎の温かく軽妙なミステリ、青山剛昌の緻密でスタイリッシュな謎解き。大人になっても「探偵」という世界に対する憧れからは抜け出せず、このラインは自然に踏襲している。同じような探偵好きの遍歴をたどった方がいれば、いつか隠れ家的なカフェででも、探偵談義を交わしてみたい。 そんな筆者にとって、アニメ版「名探偵ホームズ」は格別の存在だった。子ども心にすっと入り込んできた世界観とキャラクターたち。記憶をたどれば、小学生の頃、栃木のテレビ局で早朝6時台に再放送されており、録画機器の操作もおぼつかないまま、早起きして視聴していた。 登場人物は全て犬の姿に擬人化されており、見た目のユーモアと愛らしさ、そしてアニメならではの動きの魅力に溢れていた。あのホームズが犬である、という設定もすぐに受け入れられた。パイプをくわえたホームズ、冷静沈着なワトソン博士、ドジながらも懸命なレストレード警部、そして宿敵モリアーティ教授。子どもながらに、「これはただの子ども向けアニメではない」と感じさせる重厚さがあった。 驚くべきことに、このシリーズには宮崎駿が関わっている。アニメーションの細部、キャラクターの表情、背景美術、そのどれをとっても“ジブリ前夜”の匂いが色濃い。1979年の『カリオストロの城』を経て、1984年の劇場版『青い紅玉の巻/海底の財宝の巻』、1986年の『ミセス・ハドソン人質事件の巻/ドーバー海峡の大空中戦の巻』へと続く一連の流れの中に、この作品は確実に位置づけられている。 筆者は当時、もちろん宮崎駿の存在など知らずに視聴していた。だが、後年になって「宮崎作品だった」と知ったときの納得感は大きかった。あの流麗なアニメーション、コミカルな動き、絶妙なテンポ。それは確かに、ジブリの文法であった。 ここで、筆者の個人的な偏愛をひとつ挟ませていただく。それは、「名探偵ホームズ」テレビシリーズにおけるホームズの声優・広川太一郎である。いわゆる「広川節」として知られる独特の語り口。ダジャレや茶化し、テンポの良い言い回し。どれを取ってもクセがあり、それでいて抜群に耳に残る。 広川は、洋画の吹替えにおいてトニー・カーティスやロジャー・ムーアなどの持ち役を持ち、アニメでも『宇宙戦艦ヤマト』の古代守、『ムーミン』のスノークなど多彩な役を演じてきた。劇団やプロダクションには属さず、生涯フリーで活動した点も特筆に値する。 代表的な“広川節”には、「ようっとな」「なんともはや」「…っちゃったりなんかして」など、思わず真似したくなる言い回しが多い。だが、それらは決して自己主張ではない。「作品をより魅力的にするためのアドリブであり、作品に合わなければ一切入れない」という、プロフェッショナルとしての姿勢に支えられている。筆者は、広川の声を聞くだけで、その作品を信じられる感覚を今も持っている。 劇場版『名探偵ホームズ』ではホームズ役が柴田侊彦に交代している。こちらも素晴らしい演技であり、テレビシリーズとはまた違う風格と味わいがある。あらためて両バージョンを見比べたが、どちらも名優による名演であると強く感じた。 本作は、ぜひ親子で観てほしいアニメである。子どもにとって、「探偵」という存在は純粋な憧れを抱く対象だ。そこには、正義、知性、好奇心といった人間形成の原点が詰まっている。子どものうちに「何かを見抜く目」「謎を解く頭」を持つきっかけとして、これほど理想的な導入作品は他にない。 「本を読みなさい、動画ばかり見るな」という親の気持ちも理解できる。だが、『名探偵ホームズ』は、動画でありながら“物語の楽しさ”と“探偵という概念”を、子どもに自然と伝えてくれる稀有な作品である。しかもそこにはコナン・ドイルと宮崎駿という二大巨匠の精神が交差している。 『劇場版 名探偵ホームズ ミセス・ハドソン人質事件の巻/ドーバー海峡の大空中戦の巻』は、1986年の公開から長い年月を経てもなお、多くのファンに愛されている。アニメーションとしての完成度、演出、脚本、演技。どれを取っても、現在の子どもたちにも安心して薦められる名作である。 子ども時代に夢中で観たアニメを、自分の子どもと再び観る。そこには、ただの懐かしさ以上の価値がある。かつて少年探偵だった筆者は、今、大人になった目線でこの作品を改めて味わい直している。そして思う。探偵ごっこは、決して子どもの遊びではなく、“世界の見方”そのものだったのだと。 その入り口として、アニメ『名探偵ホームズ』はあまりに美しい道案内である。
パンダフルライフ
- 制作年:
- 2008年
【担当:K9153】 我が家には3歳になる息子がいます。彼が通う保育園では、クラスの園児一人ひとりに動物が割り当てられていて、息子はパンダ。 お道具箱や靴箱、ロッカーにもパンダのステッカーが貼ってあります。 園生活でパンダに触れる機会が多いせいか、息子が初めて覚えた動物の名前は「パンダちゃん」。今では「パンダちゃんは優しいよ!」なんて教えてくれるんです(本当にかわいい)。 そんな息子と一緒に見たいのが、この『パンダフルライフ』です。 優しいパンダちゃん(息子談)の知られざる生態と、その生命の尊さを描いた感動のドキュメンタリー。中国・四川省のパンダ繁殖研究基地での貴重な子育ての様子や、和歌山県のアドベンチャーワールドで育った双子パンダたちの成長と別れを追っています。 子パンダたちの愛らしい姿に癒やされるのはもちろん、絶滅の危機に瀕したパンダを守る人々の努力、家族の絆、そして新しい環境への適応といったテーマが描かれています。ナレーションは菅野美穂さんで、その優しい語り口も魅力です。 命の大切さや、動物たちの多様な表情を子どもと一緒に学べる、家族で楽しめる一本です。
パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー
- 制作年:
- 2023年
【担当:Koji】 言わずと知れた大人気アニメの映画版です。 そもそも『パウ・パトロール』とは、チェイス(警察犬)、マーシャル(消防犬)など、乗り物モチーフと犬のキャラクターの組み合わせで、キッズ層にも直感的に好まれやすいメンバー構成と「トラブル発生」から「チームで協力して解決!」という「救助&アクション」というテーマで、暴力的要素が少なく、保護者からも高評価!という背景を持つ大人気アニメ。 本作はその映画版、第2弾。 主人公たちのお膝元であるアドベンチャー・シティに隕石が落下し、それに触れたパウ・パトロールの子犬たちは「マイティパワー」を得て、「マイティ・パウ・パトロール」に大変身! しかし、クリスタルを奪おうとする悪役たちも登場し、大きな事件に発展!さぁパウ・パトロールたちはこのピンチからアドベンチャー・シティを救うことができるのか?というお話。 筆者がなぜこの作品を選んだかというと、6歳と4歳の娘2人と一緒に映画館で観た初めて映画だったから。 スカイというメインキャラクターに夢中になっている娘たちを見て、ジーンとなったのを覚えている。 小さい体ながら勇気を振り絞って活躍する本作のヒロイン・スカイの姿に、娘たちが泣いているのを目撃。それを見て父も思わず涙。 と思っていたら、次女は大きなスクリーンに映る悪役を見て、恐怖で「外に出たい~!」と途中退席・・・・・・、何とかポップコーンでなだめて再入場したという思い出深い映画でした。 (キッズ向けなので、泣いちゃうほど怖い~なんてことはございません!) パウ・パトロールを全く知らなかった父親でもわかるストーリー、ガジェットの描写は大人が観ても関心するレベルなので、子どもと一緒に楽しめる作品です。










