
【考察】鬼滅の刃はどうしてここまでヒットしたのか?改めて考える【無限城】
いま公開中の『鬼滅の刃 無限城編 第一章』がとんでもない勢いでヒット中。「前作・無限列車編を超えるのでは?」そんな声も現実味を帯びてきました。 多くの人が「期待感」をもっています。柱稽古編まで無限列車を含め5作品、 ほぼ1年間隔で作られブームを維持し続け最終章で劇場へと再び返り咲く。多くの人が「無限列車編」のような作品をまた見れる、また400億円を超えるかもしれないという期待感を生んでいます。 5年経っても鬼滅の刃という作品は多くの人に愛され、話題が尽きない作品です。 そうなるのも納得できるだけの「面白さ」と「クォリティ」と「期待感」が鬼滅の刃という作品にはあります。 まだ無限城編を見ていないという人はぜひ、劇場に足を運んでいただきたい。 おそらく来年、再来年あたりには第二章も公開され、その前に第一章もTVで放送されることでしょう。しかし、鬼滅の刃は「映画館」で見てこそ本領発揮する作品です。 あの臨場感、あの音の圧力は映画館で、全集中してこそ味わえる「極上の映画体験」そのものです。ぜひ、劇場でご覧ください。 映画館のスクリーンも占有状態、夏休み効果もあって老若男女問わず多くの人が「鬼滅の刃」を見ている現状です。かつてはキメハラなんて言葉もありましたね。 だからこそ鬼滅の刃を見たことがある人も見ていない人も1つの疑問が浮かぶと思います。 「なぜ、ここまで鬼滅の刃がヒットしたのだろう?」 純粋な疑問です。興行収入400億円という前代未聞の大記録。たった1本のアニメ映画が、どうしてここまで社会を巻き込んだのか。 無限列車編が流行った当時、私も分析した記事を出したのですが、あれから5年、鬼滅の刃にも世間にも多くの変化が訪れています。だからこそ今、もう一度考えてみたい。 鬼滅の刃はなぜ、ここまでヒットしたのか?
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- 作成日時:
- 2025/08/01 12:13
テレビアニメ「鬼滅の刃」竈門炭治郎 立志編
- 制作年:
- 2019年
2019年にTVアニメが放送された本作品はufotable制作ということで オタクの間では話題になっていた作品です。 そんな期待を裏切らず、素晴らしい作画で描かれる戦闘シーンに 多くの人が虜になり、 王道なストーリーゆえに受け入れやすい作品だったと思います。 鬼滅の刃は王道です。まるでおとぎ話のように話がわかりやすい。 「むかーしむかし、あるところに 炭焼きの炭治郎というものがおったそうな。 ある日、彼が家を空けて一泊してから家に戻ると 家族は鬼に食い殺されておったそうじゃ。 炭治郎は鬼になってしまった妹とともに妹をもとに戻す旅に出た」 日本昔ばなしでも始まりそうなあらすじです。 このストーリーのわかりやすさ、目的を1話でしっかりと見せることで 「話がわかりにくい」という不満点が生まれにくくなっています。 そんな王道をTVアニメとしては異例ともいえるほどの クォリティの作画で描かれています。 のちに劇場公開などもされましたが、映画館で見ても 見劣りしない映像美と王道のストーリーが 鬼滅の刃という作品を人気にしました。 ただ、この時点ではあくまで 「オタク層」に人気だった印象があります。
劇場版「鬼滅の刃」無限列車編
- 制作年:
- 2020年
コロナ禍で上映された本作品は 爆発的な勢いで興行収入を伸ばし続けました。 10日で100億という異例中の異例の興行収入で話題になり、 ネットもTVも鬼滅の刃一色に染まった印象があります。 コロナ禍はいろいろな娯楽が制限されており、 映画自体もろくに上映される作品がなく、 鬼滅の刃無限列車編は制限化での久しぶりの映画でした。 そういったタイミング、情勢というのも 鬼滅の刃がここまで多くの人が見た要因の1つでもあります。 しかも、配信サイトによる配信がアニメでは当たり前になり、 鬼滅の刃も多くのサイトで配信され、 そんな配信サイトにコロナ禍に入った人も多いのではないでしょうか。 だからこそTVアニメの続きだった無限列車編を 見に行く前に履修することができ、鬼滅の刃という作品を 映画館で楽しむということがやりやすかった印象があります。 そしてあの映像美。鬼滅の刃という作品の作画は暴力に近く、 他の制作会社とは違った方向性で 素晴らしいアニメーションを作り上げています。 映画館で映画を見ることでしか味わえない感覚、 それを「鬼滅の刃」という作品はこれでもかと味わわせてくれました。 無限列車編のヒットは鬼滅の刃という作品が持つ、 誰にでも受け入れられやすい王道さと 王道を盛り上げる素晴らしいアニメーションと、 コロナ禍という現状が組み合わさった結果だったと思われます。
テレビアニメ「鬼滅の刃」遊郭編
- 制作年:
- 2021年
2019年にTVアニメ1期、2020年無限列車、 2021年から2022年にかけて遊郭編が放送されました。 1期以上に予算がかけられたことがわかる作画は より磨きがかかっており、戦闘シーンの連続で描かれる 物語と鬼である「兄妹」の物語には涙を誘われました。 鬼滅の刃は家族の物語でもあります。 主人公の妹や、鬼殺隊の人々、誰しも「家族」の物語があり、 それは鬼も変わりません。 王道の物語、わかりやすいストーリーであると同時に この「家族」の描き方が家族という多くの人にとって 馴染み深い要素がキャラクターの掘り下げに繋がり、 見ている人の心に深く突き刺さった 部分はあったのかもしれません。 勧善懲悪ではあるものの、敵にも過去がある。 それをしっかりと描くことで戦闘が終わった後、 鬼として散る瞬間に描かれる過去回想で 鬼にも感情移入してしまう。 1期、無限列車編、遊郭編、 多くの人が鬼滅の刃という作品にハマっていきました
テレビアニメ「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編
- 制作年:
- 2023年
鬼滅の刃の欠点としてよく言われているのが回想シーンの多さと モノローグ、心の声の多さです。 特に主人公の炭治郎のモノローグは非常に多く、 ややくどく感じる部分もあります。 しかし、その説明過多ともいえる心の声や キャラを掘り下げる回想シーンの多さが、 オタク的には欠点に感じつつも、オタクじゃない人は 非常に丁寧な説明、描写に思えるのでしょう。 鬼滅の刃を見て「どんな話かわからなかった」という 感想がでることはほぼ稀でしょう。 その丁寧ともいえる描写があるからこそ鬼滅の刃は ここまでヒットしたのだと私は思っています。 3期である刀鍛冶の里編は2023年の4月に放送されています。 鬼滅の刃がすごいのは原作が完結しているということもあるのですが、 ほぼ1年間隔でアニメが作られています。 普通のアニメは2期まで何年か時間が開くということも 少なくないのですが、鬼滅の刃はほぼ1年感覚で 新しい作品が放送されるからこそ話題が持続し、ブームが終わらない。 どうしても2期、3期と続いていくと売上や話題性が減ってしまうのは ブランクが空くことにも原因があるのですが、 そうならないように1年感覚でこのクォリティを作り続けるufotableの 制作能力にも驚嘆の一言です。
テレビアニメ「鬼滅の刃」柱稽古編
- 制作年:
- 2024年
4期であるこの作品はかなり変則的で全8話という尺になっています。 原作ではかなり短いエピソードなのですが、 それをアニメにするうえで膨らまし、掘り下げが少なかった 「柱」たちの印象をより強くするものになっています。 鬼滅の刃は基本的に「原作通り」な作品です。 アニメオリジナルのシーンは柱稽古編などでも多く見られますが、 ストーリーの流れ自体は原作通り。これは「安心感」を生みます。 ブームから約5年、多くの人がアニメを見て原作も読んだことでしょう。 鬼滅の刃という作品の結末を知っている、 キャラクターの末路も知っているからこそ安心感がある。 ネタバレを見たうえで映画を見る人が増えているのは この「安心感」を得たいうところもあるようです。 そんな安心感をブレさせず、アニオリなシーンも有りつつ 鬼滅の刃という作品は作られています。 王道でわかりやすいストーリー、 Ufotableが手掛けるクォリティの高さ、 話題性の維持、家族愛という芯、 そして安心感。 この5つの要素が鬼滅の刃という作品をここまで 人気な作品になった理由かもしれません。 そんな鬼滅の刃最新作である無限城編、 ぜひ劇場でご覧いただければと思います












