• Rakuten PLAY

“感情を出せない主人公”とどう向き合った? 山下美月、連ドラ単独初主演作を語る

“感情を出せない主人公”とどう向き合った? 山下美月、連ドラ単独初主演作を語る

2025年7月5日にRエンタメディアで公開された記事の転載です。 【元記事】 https://news.tv.rakuten.co.jp/2025/07/int-yamashita.html ---------------- 山下美月が主演を務める「連続ドラマW-30『殺した夫が帰ってきました』」(WOWOW)が7月11日(金)より放送・配信がスタートする。作家・桜井美奈の同名小説を初映像化。DV夫を殺し、やっと平凡な生活を手に入れた妻。しかし、殺したはずの夫が突然目の前に現れた…。壮絶な過去に隠された痛く切ない“愛”と“罪”を追うサスペンスミステリーで、主人公・鈴倉茉菜を演じるのは、WOWOWドラマ初出演で初主演、連続ドラマ初単独出演となる山下美月。 そんな山下に作品のこと、夫役の萩原利久のこと、山下がオススメする映像作品についても話を聞いた。 (文・田中隆信、撮影・中川容邦)

  • たくさんの「いいね」ありがとう!

    133

  • 作成日時:
    2025/08/01 14:27

殺した夫が帰ってきました

制作年: 
-
殺した夫が帰ってきました

――タイトルからして衝撃的な作品ですが、脚本や原作を読んだ印象や感想を聞かせてください。 本当にタイトルが衝撃だったので「どんな話なんだろう?怖いのかな?」ってホラーの印象があったのですが、原作を読ませていただいたら、どちらかというと“怖い”という要素よりも人間の関係性とか“生い立ち”とか自分の置かれている環境、それと社会問題的な要素もたくさん含まれていて。どうしてもタイトルの衝撃が強いと思うのですが、夫が悪いわけでもなく、妻が悪いでもなく、いろんなものがねじれていったという“ミステリー”的な作品なのだなと思いました。 ――謎な部分が多くて、話が展開するにつれて登場人物の印象が変わっていったりするので、まさにミステリー作品という感じですよね。 1話30分で全6話という短い尺ではありますが、敢えてそこを生かして、毎話毎話、観終わった後に登場人物の印象が変わっていくというところがすごく面白いなというのを感じました。 ――山下さんから見た“茉菜”はどういう人物ですか? 正直、茉菜という役はご覧いただく方によって捉え方が全然異なる役柄だと思います。“かわいそう”と言われれば、かわいそうな女の子でもあるし、でもすごく強そうというか“生命力”があるようにも感じます。自分が演じている中で、監督にご指導いただいたのは「あまり感情を言葉に出さないでほしい」「映像を通して、喜怒哀楽をなるべく分からないようにしてほしい」ということでした。演じる側からすると「すごく怒っているシーンなのに、こんなに淡々としゃべっていて平気なのかな?」という不安もあったのですが、茉菜の幼少期から誰にも助けを求められなかったという背景を考えると、そういうふうに演じるほうがいいのだなと思いました。 ――感情表現がうまくできなかったり。 そうです。幼少期の母親との関係性とかの影響で、感情をあまり表に出さないというか、抑えてしまうようになってしまっていたのだと思うんです。感情表現うまくできない子なので、初めて親友と言える女の子の友達ができたり、好きな人に対しても本当のことを言えない、全員に対して本音で話せない感じなので、いろんなことを感じてはいるけど、感覚がもう鈍ってしまっているんじゃないかって。 ――確かに、演じる時の感情表現の加減が難しそうですね。 不幸であること、救われないということが“普通”の世界線で生きているっていうのは、今までに演じたことがなかったですし、たぶん私自身の周りにもそういう人はいないと思うので、想像しながら演じました。 ――俳優としてもこれまでとは違うチャレンジもありますし、ファンの方が見た時の反響も楽しみですよね。毎話見終わるごとに考察したり。 そうですね。第1話を見ただけでは全然分からないと思うんです。第2話、第3話と進んでいくごとに印象も変わりますし、毎話いろんな展開があるので楽しんでいただけるのではないかなと思います。 ――夫役の萩原利久さんとは以前にも共演経験(『電影少女 -VIDEO GIRL MAI 2019-』と『降り積もれ孤独な死よ』)がありますが、今作でまた共演してみていかがでしたか? 初めてご一緒させていただいたのが19歳の時なので、約6年前なのですが、同世代ということもあって、仲良くしていただいて。お芝居の部分に関してすごく信頼を置ける存在なので、今回もご一緒することができて心強かったです。普段、私はその場で感じたことをやったほうがいいかなって思っているので、相手役の方と「このシーンはこういう見せ方にしよう」とか、お芝居の相談はあまりしないんです。でも、今作に関しては撮影が順撮り(シーンを順番に撮影する)ではなかったので、話し合う時間も結構多かったということもあって、皆さんといろいろ相談してチームワークで乗り切りました。 ――話がどんどん展開していきますから、順番に撮っていく形ではない場合、感情表現も含めてそのシーンに合ったものにしないといけないですからね。 そうなんです。夫に久しぶりに会った時は敬語を使っていて、少し慣れてきたら敬語じゃない言葉も出てきたりしますし、距離感みたいなのがシーンによって異なるので、そういう部分も話し合ったりしました。 ――いろんな見どころがありますが、どういうふうに見て楽しんでもらいたいですか? 細かく言っちゃうとネタバレになってしまうので言えないのですが(笑)、本質的なところで言うと“サスペンス”というよりは“社会問題”の話だと思っています。共感できる方もいらっしゃると思いますし、でも受け取り方って人それぞれな作品だと思うので、正直、私自身もこれが放送されるのがまだちょっと怖い部分があります。救いようがない感じがありつつも、その中から光を見出してほしいなとも思います。深刻で暗いお話ではあるのですが、人生は暗い時期、なかなかうまくいかない時期があるからこそ、うまくいった時、何か成功した時に心から喜べるじゃないですか。ささやかな幸せとか希望を、この作品をご覧いただいた皆さんに感じてほしいなと思います。 ――俳優としていろんな作品に出演されていて、アニメ映画『名探偵コナン 隻眼の残像』で声優にも初挑戦されましたが、今後、どんな作品、どんな役に挑戦してみたいと思っていますか? 私自身、今回のドラマのような影のある役や、過去に問題を抱えている役をいただく機会が多いので、逆にサイコパスな役や、めちゃくちゃポップな感じの役、すごくワガママで自己中な役とか、攻めに出られる役もやってみたいです。

殺した夫が帰ってきましたの詳細を見る

ラ・ラ・ランド

制作年: 
2016年

――オススメの映像作品として映画『ラ・ラ・ランド』を選んできていただきましたが、山下さんのファンの方にとってはおなじみの作品ですね。 ありがとうございます(笑)。すごく好きな映画です。劇場公開された時ではなくて、少し経ってから見ました。普段、洋画はあまり見ることがなくて、圧倒的に邦画が多いです。でも、人に勧められてみてみたらめちゃくちゃ刺さっちゃって。『ラ・ラ・ランド』の最後はハッピーエンドという感じではなくてちょっと切ない終わり方ではあるのですが、それをあそこまで“美学的”に映せるというか、一種のアートみたいな感じで、あの哀愁を出せるのがすごく素敵だなと思いました。衣装や景色も色彩的に美しいですし、歌や音楽も素敵だったり、いろんな要素が詰まっていて好きですね。 ――山下さんの2冊目の写真集「ヒロイン」がロサンゼルスで撮影されていて、『ラ・ラ・ランド』のロケ地も訪れたりされてますよね。ロスに行ったことで『ラ・ラ・ランド』への思いも強くなったり? そうですね!私自身が『ラ・ラ・ランド』の聖地巡礼がしたいと思って、ロサンゼルスをロケ地に決めたので、やっぱり行った時には感動しました。でも、実際は街灯とかテーブルとかセットで作られていたものも多くて、そういうところも日本ではなかなかない規模感で作られていた映画だったんだなと改めて分かりました。現地に行けたことも含めて、ますます好きになりましたし、今でも大好きな映画です。

ラ・ラ・ランドの詳細を見る
この記事がよかったら「いいね」

たくさんの「いいね」ありがとう!

133

あなたが見た作品の記事を書いてみませんか?
友達やSNSにシェアしよう!

(C) 2017 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

出典
*1 Rakuten TV (https://tv.rakuten.co.jp/content/222487/) 取得日:2026/1/26

※本ページに掲載された情報は、著作権法32条の定める適法な引用の範囲内で使用しています。

  1. 本記事の感想は個人の意見です。
  2. 作品情報は投稿時点のものであり、内容が変更・終了している場合があります。
  3. 公式情報などもあわせてご確認ください。
  4. 利用規約に反する内容は、削除されることがあります。
この記事を報告する