🗨️【予告編は必見】独創的かつ吸引力ある型破りな3つの怪作
二度にわたりカンヌ映画祭パルムドール最高賞を受賞した、奇才と呼ばれる巨匠監督・ミヒャエル・ハネケが『天才たちの頭の中 世界を面白くする107のヒント』で「あなたはなぜクリエイティブなのか?」という質問に 「ムカデになぜ歩くのか、尋ねてはダメ。枝から落ちてしまう」と笑みを浮かべて答えている。 彼の映画には説明書などもちろん存在しない。ほとんどの作品が観たものに解釈を委ねている。映画に説明やオチなど必要ない、感じたままがその答えでそれぞれの終幕があるわけだ。 さて、 『ざ・鬼太鼓座』(監督:加藤泰) 取り憑かれたように太鼓を打ち、和楽器の演奏に没入していく。 『ゼンタイ』(監督:吉田康弘) 全身タイツで外見を偽装し精神的にフラットな状態で生活する。 『滝を見にいく』(監督:沖田修一) 飾らない日常で極めて普通の熟年女性たちが、ただ滝を見に行く。 これら3作品の切り口を完全に理解して観たいと感じるのは相当ハードルが高いが、この着眼点が各監督のベクトルであり、独創性を感じさせる妙でもある。 興味を持った方はまず、どうにか【予告編】に辿り着いてほしい。予告編を見れば、その作品が日々気になり続け、本編を観るまであなたの思考を良い意味で妨害し続けるだろう。 100人が観て同様のコメントになるわけもなく、100通りの見解が生まれる、という稀に見る映画だ。監督たちもそれを想定しているに違いない。 独創的かつクリエイティブで吸引力ある作品を3つほど取り揃えてみた。大いに脳をフル回転させ、それでも理解できないこともあるだろう、解釈はみなさんに委ねることにする。 ■おすすめしている作品 ①ざ・鬼太鼓座 ②ゼンタイ ③滝を見にいく 編集担当:ピンク・パンダーX
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- 作成日時:
- 2024/06/26 14:43
- 更新日時:
- 2024/06/26 16:31
ざ・鬼太鼓座
- 制作年:
- 1981年
ゼンタイ
- 制作年:
- 2013年
滝を見にいく
- 制作年:
- 2014年