• RakutenPlayロゴ

https://image.play.rakuten.co.jp/article/category/nature/nature0118.jpg

🗨️【予告編は必見】独創的かつ吸引力ある型破りな3つの怪作

二度にわたりカンヌ映画祭パルムドール最高賞を受賞した、奇才と呼ばれる巨匠監督・ミヒャエル・ハネケが『天才たちの頭の中 世界を面白くする107のヒント』で「あなたはなぜクリエイティブなのか?」という質問に 「ムカデになぜ歩くのか、尋ねてはダメ。枝から落ちてしまう」と笑みを浮かべて答えている。 彼の映画には説明書などもちろん存在しない。ほとんどの作品が観たものに解釈を委ねている。映画に説明やオチなど必要ない、感じたままがその答えでそれぞれの終幕があるわけだ。 さて、 『ざ・鬼太鼓座』(監督:加藤泰) 取り憑かれたように太鼓を打ち、和楽器の演奏に没入していく。 『ゼンタイ』(監督:吉田康弘) 全身タイツで外見を偽装し精神的にフラットな状態で生活する。 『滝を見にいく』(監督:沖田修一) 飾らない日常で極めて普通の熟年女性たちが、ただ滝を見に行く。 これら3作品の切り口を完全に理解して観たいと感じるのは相当ハードルが高いが、この着眼点が各監督のベクトルであり、独創性を感じさせる妙でもある。 興味を持った方はまず、どうにか【予告編】に辿り着いてほしい。予告編を見れば、その作品が日々気になり続け、本編を観るまであなたの思考を良い意味で妨害し続けるだろう。 100人が観て同様のコメントになるわけもなく、100通りの見解が生まれる、という稀に見る映画だ。監督たちもそれを想定しているに違いない。 独創的かつクリエイティブで吸引力ある作品を3つほど取り揃えてみた。大いに脳をフル回転させ、それでも理解できないこともあるだろう、解釈はみなさんに委ねることにする。 ■おすすめしている作品 ①ざ・鬼太鼓座 ②ゼンタイ ③滝を見にいく 編集担当:ピンク・パンダーX

  • たくさんの「いいね」ありがとう!

    30

  • 作成日時:
    2024/06/26 14:43
    更新日時:
    2024/06/26 16:31

ざ・鬼太鼓座

制作年: 
1981年
ざ・鬼太鼓座
セリフというセリフが一切ない。ドキュメンタリーというカテゴライズではあるものの、和楽器を通して日本の伝統を様々な角度で魅せるアート作品といっても過言ではない。音響効果として対象的なデジタル音も随所にいれるスタイルは、加藤泰監督ならではの世界観。汗滴り生々しく鍛え上げられた肉体での和楽器の演奏は、映像の力強さを露呈しており、ため息とともに、ただただ見入ってしまう。
ざ・鬼太鼓座の詳細を見る

ゼンタイ

制作年: 
2013年
ゼンタイ
全身タイツ、略してゼンタイ。フェティシズム一つではあるが決して嫌いではない。自身の存在、仕事、日常などから解放され、楽になれる。誰とも目線もあわずして、自身が何者なのかも明かさず、ストレートに言葉が出てくる。筆者は過去にタイガーマスクを購入して帰宅後に被っていた時期もある。全身を覆った時にどんな世界が見えるのか。映画に触発され即ネット注文する事にした。家族が何を言おうがだ。
ゼンタイの詳細を見る

滝を見にいく

制作年: 
2014年
滝を見にいく
「そうだ京都に行こう」くらいフランクで、かつその目的が明確である。滝を見にいくだけ。ただそれだけ。そこだけにインパクトを置いている。「7人のおばちゃん」の個性が突出して際立っているわけではなく、どちらかと言うと自身の叔母の旅行を俯瞰して見ている気にもなる。多少のトラブルはあるものの、心和む感動もあり、微笑ましい「7人のおばちゃん」の会話を聞くと、“叔母さん元気にしているかなぁ”と回想しがちな作品。
滝を見にいくの詳細を見る
この記事がよかったら「いいね」

たくさんの「いいね」ありがとう!

30

あなたが見た作品の記事を書いてみませんか?
友達やSNSにシェアしよう!

©1989「ざ・鬼太鼓座」製作委員会©2013映画「ゼンタイ」を応援する会©2014『滝を見にいく』製作委員会

この記事を報告する