
【最終章】「ヴェノム:ザ・ラストダンス」観賞前にシリーズおさらい
人喰いヒーロー『ヴェノム』シリーズ最新作『ヴェノム:ザ・ラストダンス』が11月1日に公開予定ということで、過去作品のおさらいをしたい。 『ヴェノム』シリーズを観たことがない人にとってヴェノムは、筋骨隆々で真っ黒な体に、邪悪なつり目と鋭い歯から覗く長い舌。そのビジュアルから、いかにも凶悪でグロテスクなイメージがあるかもしれない。 しかし、今シリーズはマーベル作品の中でも屈指のバディムービーである。次第に芽生えるエディとヴェノムの親密な関係性と、見た目と裏腹に、素直で情に厚いヴェノムのキャラクターがその魅力となっている。 『ヴェノム:ザ・ラストダンス』の予告編では、ヴェノムが魚や馬に寄生する今までにない姿が見られ、「最期まで一緒だ」や「彼と一緒にいると世界が滅びる」など意味深な台詞が登場していて、エモい展開も予想される。エディとヴェノムの掛け合いが見られるのも今作で最後と思うと、見逃せない一作になりそうだ。
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- 作成日時:
- 2024/10/25 17:04
ヴェノム
- 制作年:
- 2018年

人気ジャーナリストのエディ(トム・ハーディ)は、ライフ財団が行う怪しい人体実験の真相を追う中、地球外生命体シンビオートに寄生されてしまう。そんな中、エディは行き過ぎた捜査のせいで会社をクビになり、恋人のアン(ミシェル・ウィリアムズ)にも振られてしまい人生のどん底に立たされてしまう。 体の異様な変化や脳内で話しかけてくるヴェノムに対してはじめは苦悩していたが、ヴェノムの力を得てライフ財団の闇を暴こうと立ち向かっていく。 敵との戦いのクライマックスには、体から離れたヴェノムをエディがたぐり寄せ、その逆もあり、2人の間に特別な絆が芽生えていることがわかる。 クライマックスには、アンへの想いを引きずりながらも、ヴェノムとともに生きていこうと決めたエディの様子に切っても切れない関係がなんとも厚い友情のようにも感じられるのだ。 なんといっても今作はトム・ハーディ演じる乗っ取られ演技が凄まじい!脳内でヴェノムに話しかけられるエディ、体に制御が効かないような演技などそのリアリティとコミカルさはやはり何度見ても面白いし、説得力がある。とくに、アンと新しい恋人がいるレストランの水槽に入り、ロブスターをむさぼる時の獣のような形相や仕草は必見…!
ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ
- 制作年:
- 2021年

「人を食べないこと」という約束を交わしたエディとヴェノムは、相変わらず共存生活を送っていた。そんな中、新たな敵、カーネイジが現れる。カーネイジはエディの血によって誕生した、ヴェノムの宿敵であり、圧倒的な力と残虐性を誇る。ヴェノムとの因縁、そして世界を混乱に陥れようとするカーネイジとの壮絶な戦いが始まる。 カーネイジを演じたのはウッディ・ハレルソン。監獄の中で不気味な表情を見せる底知れないサイコパスな雰囲気は抜群だが、肝心のクライマックスの格闘シーンでは恋人のもつ「超音波の声」という特殊能力が、自らの破滅を招くことになってしまう。 今作においても、前作からさらにグレードアップしたエディとヴェノムの絆と、ヴェノムの憎めなさが見どころだ。 事情があって喧嘩をしてしまい、ヴェノムはエディの体を抜け出して一人でクラブのハロウィンパーティを訪れる。そこで、喝采をあびたヴェノムは帰路でひとり「エディに見せたかった…」とつぶやくのだ。前作にも増してコンビネーションを高めた2人のやりとりにぜひ注目してほしい。 ちなみに最新作では、シンビオートの創造主で最強の敵「ヌル」が登場する。先日ニューヨークで行われたコミコンでケリー・マルセル監督は、今後もシンビオート関連の作品を予定していると語っており、その鍵を握るキャラクターこそヌルだという。 正直なところ、過去2作品のヴィランはともに、ヴェノムと同じような見た目だったため格闘シーンへのマンネリ感が否めなかったが、最新作では新鮮な格闘シーンが見られるかもしれない。