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🗨️【追悼】小林邦昭の功績と戦友タイガーマスク

「虎ハンター」の異名を持つ、元プロレスラー小林邦昭の突然の訃報。68歳とは、まだ若い……。 ネットにも「フィッシャーマンズ・スープレックス」「タイガーマスク」など功績に関わるワードがトレンドに。 プロレスの全盛期を担った小林邦昭の功績は大きい。 筆者の小学校では休み時間中にプロレス技の掛け合いが日課となっていた。コブラツイストや卍固め、さすがにパイルドライバーは無理。派手なキャメルクラッチは辛うじて可能だが、掛ける方の体力以上に、掛けられる方のブ様な姿はもちろん、意外とダメージが少ないということも勉強できた。 そんなプロレス魂と夢を少年たちに抱かせたのが「ワールドプロレスリング」。特にタイガーマスクと小林邦昭の対決は高揚感MAX。勧善懲悪という構図からすれば、もちろんタイガーを応援するのが筋。しかし……掟破りのマスク狩りが見たい……。古舘伊知郎の実況も相まって、マスクに手をかけた小林邦昭はひと際輝いて見えた。隠されたものはどうにか見たいという人間心理。その素顔がみたい。小林邦昭は視聴者の期待を一身に背負い、そのパンドラの箱を開けようとしてくれた。正義と悪、悪への期待、自己悪を他人に委ねる、そんな葛藤を少年期に抱えながら、2人の対決は鮮明に焼きついた。 また、1980年代に栃木県体育館でのプロレス興行に行くことができ、食い入るように小さなリングを見続けた。偶然か必然か、グッズ売場の横には仕切りもなく、パイプ椅子に鎮座する藤波辰爾、横には坂口征二、木村健悟が談笑していたが、恐れ多くファンは誰も声をかけない。その側では藤波の奥様が小型犬を愛でていたのも記憶にある。しかし衝撃なのは試合後に間近でブルーザー・ブロディが鎖を叩きつけ通路で奇声をあげていたが、その目は優しかった。 やはりタイガーは永遠のヒーローだ。数年前にヤギリモデルのレプリカマスクを購入。定期的に上裸で被り、醜い肉体を戒めトレーニング。家庭内マスク狩りにあわないようコッソリ被ることにしている。 本作『新☆四角いジャングル 虎の紋章』は「5代目タイガーマスク」を誰にするか、という問題提起のもと、棚橋弘至、ミノワマン、佐山聡、藤原喜明なども出演。ドキュメンタリー感もあり内容は濃い。プロレスファン必見。 ■おすすめしている作品 ① 新☆四角いジャングル 虎の紋章 編集担当:ピンク・パンダーX

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  • 作成日時:
    2024/09/13 10:55
    更新日時:
    2024/09/13 11:25

新☆四角いジャングル 虎の紋章

制作年: 
2010年
新☆四角いジャングル 虎の紋章
梶原一騎の兄・真樹日佐夫が監督となり制作。俳優のほとんどがプロレスラーで、ちょっとヒヤヒヤする部分はあるが、そんな一面も垣間見られる貴重な映画ではある。初代タイガーマスクの佐山聡も出演し神々しさも感じられるが、組長こと藤原喜明、100年に一人の逸材・棚橋弘至も出演。演技に注目というより、切り口とドキュメンタリー性が見どころ。プロレスファン垂涎の作品となっている。
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(c) 2010 真樹日佐夫/峰岸とおる/「新☆四角いジャングル」製作委員会

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