
俳優 兼 監督のホープ「ジョン・クラシンスキー」
「ジョン・クラシンスキー」という人物をご存知だろうか? 主にハリウッド映画や海外ドラマファンには有名な俳優であり、最近では大ヒットしたスリラー映画『クワイエット・プレイス』シリーズや『ブルー きみは大丈夫』の監督も務めている。プライベートでは『プラダを着た悪魔』『オッペンハイマー』に出演しているエミリー・ブラントのパートナーとしても有名。 青年時代は演劇を学び、コメディ番組の裏方でインターンの経験もある。オーディションで獲得したアメリカ版『the office(ジ・オフィス)』のジム・ハルパート役でブレイクとなった。 演技だけでなく脚本・監督業にも挑戦し、30歳で長編監督デビュー。 長編監督3作目の『クワイエット・プレイス』は全世界1億8千万ドルを稼ぎ出すメガヒット映画となった。 続く監督作はPart2『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』だったが、公開直前にパンデミックとなり公開が1年以上延期となってしまう。コロナ禍で映画業界がSTOPしている最中、彼はYouTubeで『SomeGoodNews』というチャンネルを開設。自宅で撮影したニュース仕立ての番組を配信し、一般の視聴者から募集した「幸せなニュース」を届けていた。妻のエミリー・ブラントがおふざけで出演していたり、ブラッド・ピットが即席「気象予報士」で登場したりと、ジョン・クラシンスキーと縁がある俳優たちが度々登場するなど彼の人望の厚さがわかる手作り感満載のショーになっていた。 その後『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』も前作同様の興収をあげ、その人気を証明してみせた後、同シリーズは他の監督に任せ、新しい映画に着手するなど精力的に作品を作り続けている。 またAmazonの人気ドラマ『トム・クランシー CIA分析官 ジャック・ライアン』の主演も務めており、つい先日「映画化決定」のニュースでもエンタメ界を賑わせていた。 俳優兼監督として、今後ハリウッドでヒット作を生み出し続けるであろうジョン・クラシンスキー。彼の名前は覚えておいて損はしないはず。 ■おすすめしている作品 ①クワイエット・プレイス ②クワイエット・プレイス 破られた沈黙 ③クワイエット・プレイス:DAY 1 ④ブルー きみは大丈夫 ⑤最高の家族の見つけかた ⑥13時間 ベンガジの秘密の兵士 編集担当:Koji
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- 作成日時:
- 2024/11/11 14:12
- 更新日時:
- 2024/11/12 14:03
クワイエット・プレイス
- 制作年:
- 2018年

“音を立てたら即死”というキャッチコピーが話題となった大ヒットスリラー映画。 音に敏感な生命体に脅かされた世界のなかで、ある1つの家族のサバイバルに焦点をあてた作品。 一家の両親役をジョン・クラシンスキーとエミリー・ブラントという実際の夫婦が演じたことも話題となった。 監督も務めたジョン・クラシンスキーは実は「ホラー」は観ることも苦手だったらしいが、シナリオに描かれている「家族」に魅了され監督することを決意。ホラーの名作を観ることから勉強し始めたとのこと。 ついつい息をひそめてしまうような、緊張感あふれる90分映画です。
クワイエット・プレイス 破られた沈黙
- 制作年:
- 2021年

前作『クワイエット・プレイス』のその後を描く続編。本作ではいよいよ家族だけの土地から動き出すこととなり、他の者たちとのサバイバルにも発展する。文明が崩壊した後の世界……ポストアポカリプスものが好きな人には当然だが、前作同様「家族」を中心に描かれ、子供たちの成長が本作の肝となり、ホラーが苦手な人にもおススメできる作品。 のちに『オッペンハイマー』で夫婦を演じることになる、キリアン・マーフィーとエミリー・ブラントが本作で一足早く共演していることにも注目。
クワイエット・プレイス:DAY 1
- 制作年:
- 2024年

タイトル通り『クワイエット・プレイス』で世界が崩壊する1日目を描く。音に敏感な生命体が地球に襲来するその日、世界で最も喧騒な街・ニューヨークを舞台に、ある1人の女性のサバイバルを描く。 ほぼ全編にわたって主人公が猫と行動をともにするため、れっきとした“猫映画”にもなっている本作。 前作まで監督をつとめたジョン・クラシンスキーはプロデューサーにまわり、『PIG/ピッグ』(ニコラス・ケイジ主演)の新鋭マイケル・サルノスキを監督に抜擢。 『PIG/ピッグ』と同様に、通常のスリラー映画ではなかなか見られない深い人間ドラマが味わえる作品になっている。
ブルー きみは大丈夫
- 制作年:
- 2024年

原題はイマジナリーフレンドの略で「IF」。 かつて子供だった頃、みんなが空想したイマジナリーフレンド達が、それも可愛いものから笑えるものまでバリエーション豊かに本作を彩っている。 不安を抱えた女の子の成長を見守る温かい作品なので、家族いっしょに観られるファミリームービーです。 映画好きの方へのおまけ情報として、本作の撮影監督はスピバーグ作品のほぼ全ての撮影を担当しているヤヌス・カミンスキー。ファミリー映画だといって侮れない、光と影の贅沢な画作りも味わえる作品です。
最高の家族の見つけかた
- 制作年:
- 2016年

ジョン・クラシンスキーの長編監督2作目のヒューマンドラマ。 母親の手術のために故郷に戻る次男の役を監督のジョン・クラシンスキー自身が演じている。『クワイエット・プレイス』や『ブルー きみは大丈夫』など、どんな映画でも監督自身の「家族を描きたい」という想いが感じられる作品。 シャールト・コプリー(『第9地区』)、リチャード・ジェンキンス(『扉をたたく人』)、アナ・ケンドリック(『マイレージ・マイライフ』『ピッチ・パーフェクト』)などハリウッドの芸達者な俳優たちが出演していることも映画ファンには注目すべき点かもしれない。
13時間 ベンガジの秘密の兵士
- 制作年:
- 2016年

こちらはジョン・クラシンスキーは監督ではなく出演のみ。 マイケル・ベイ監督(『ザ・ロック』『アルマゲドン』『トランスワールド』シリーズ)が、ベンガジにある米領事館襲撃事件を元に描いた作品。 2時間24分と長尺だが、悪夢のような13時間を耐える主人公たちの攻防は十分すぎるほど見応えあり。 まるでマイケル・ベイ監督なりの『プライベート・ライアン』のような作品に思えてしまうのは、終盤にむかえる圧巻の戦闘シーンがあったからかもしれない。現在公開中、山田孝之×仲野大賀ダブル主演で話題の『十一人の賊軍』が好きだった人にはおススメの映画です。